JR貨物10月輸送実績、台風19号の影響で前年同月比80%台までダウン
10月の台風19号接近上陸にともない、東北・武蔵野・中央線が不通になったJR線。
こうした影響を受け、JR貨物10月輸送実績は、前年同月比80%台までダウンした。
コンテナは、エコ関連物資である関東地区内の建設発生土輸送が順調に推移。積合せ貨物、自動車部品では、前年に発生した平成30年7月豪雨で九州発着貨物が大きく反動増に。
また台風19号の影響で、北海道発をメインとする農産品・青果物、東北に大規模な生産拠点が所在する紙・パルプ、北日本向けの輸送が影響を受けた。
紙・パルプは前年同月比74.1%。農産品・青果物は同72.1%と大幅減に。
さらに関東発の食料工業品が大幅な減送。その結果、コンテナ全体では前年比87.5%に。
いっぽう、車扱は、石油が消費税増税後の反動により減送。台風19号の影響で輸送が滞ったことから、車扱全体では前年比82.9%に。
コンテナ・車扱の合計では、前年比86.1%。
普通だったJR線は、10月29日に全面運転再開となり、復旧までの間、トラック・船舶による代行輸送、日本海縦貫線を経由した迂回運転を実施した。
写真 記事:鉄道チャンネル編集部