西横浜駅の西側から北にカーブが始まっていました。駅を出てもカーブで前面展望はこんなモノになってしまいました。

やっと直線になって、渡り線があって、天王町駅です。西横浜駅から0.6kmしか離れていません。

望遠レンズを通して見るとスゴイ場所にホームが作られている様に見えます。上りホームが少し手前側にあります。駅が地形に合わせて作られている感じですね。

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ホーム屋根の骨組みを含めて、駅全体が絶賛工事中です。隣の星川駅が高架化されたことと連続立体交差事業によってホームが海老名駅側に少しズラされて工事が進んでいます。当初は島式ホーム1面2線に替えられる計画でしたが、結局相対式ホーム2面2線のまま工事が進められています。

下りホームは部分的にうねっている様に見えます。手前までは普通のバラスト軌道でしたが、この先から直結軌道に新しく作られている様です。

しかし、すごい工事ですよね。相模鉄道さんによれば、この駅の2018年(平成30年)平均乗降人員は、27,305人/日。この人数を安全に乗降させながらコレだけの工事をやっているのです。

下りホームから横浜駅方向を見ています。上りホームも海老名駅側に継ぎ足される様にも見えます。

同じ場所から海老名駅方面。

少し横浜駅方向に進んでエスカレーターがあったので降ります。ちょうどバラスト軌道と手前の直結軌道の境目が分かります。

海老名駅方面も。上の骨組みとホーム上屋の関係がパッと見ても分かりません。

駅名標も簡易なモノになっています。1930年(昭和5年)開業。1945年(昭和20年)5月の横浜大空襲で駅は焼失。517機のB-29爆撃機が焼夷弾をバラまきました。米軍は燃えやすい木造住宅と工業地、商業地が焼夷弾でどの様に燃えるかのデータを集めるために実験的に攻撃したことが戦後に資料から分かっています。実験の結果、約1万人の老若男女・非戦闘員が焼け死にました。

1948年(昭和23年)駅舎は再建、20年後の1968年(昭和43年)駅が高架化されました。2017年(平成29年)に星川駅が高架化されるまでは相鉄本線で唯一の高架駅でした。

2018年(平成30年)星川駅との間が連続立体交差化されて開かずの踏切が解消されました。

改札口。工事中だから仕方無いとは思いますが、この小さな改札口を毎日2万7千人以上が出入りするのはタイヘンだと思います。

改札口への通路も狭い。朝夕のラッシュ時には通りたくないです。

北口の正面は商店街です。この先に帷子川が流れています。

北口はこんな感じ。

こちらは南側。

天王町駅前公園に旧帷子橋跡がありました。右には旧東海道がJR保土ケ谷駅まで続いています。

サクサク行きます。【駅ぶら02】相模鉄道08 に続きます。

そうそう、今日は節分ですね。鬼門の外でひっそり祝杯をあげている鬼たちに豆をプレゼントしましょう。

(写真・記事/住田至朗)

※2020年2月4日10時15分
記事本文中「天王町」が「山王町」となっていた誤記を修正しました。また相鉄線が相模原を通ると思わせるような記述がございましたので、当該部分を削除しました。(鉄道チャンネル編集部)