東京で暮らしていると、いつもどこかで出会い、ふだんどおりにやってくる、都営バスや都営地下鉄。

そんな都営交通を利用する人たちのなにげない表情や、バックヤードで働く作業員たちの素顔を撮影した写真展が、2月14日まで都営大江戸線 六本木駅 構内で開催されている。

題して「都営交通写真展 すべての「今日」のために」。

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撮影に挑んだのは、世界で活躍する写真家集団 マグナム・フォトの写真家、マーク・パワー(イギリス)、ゲオルギィ・ピンカソフ(ロシア)、ハリー・グリエール(ベルギー)の3人。

ふだんなにげなく通り過ぎる六本木駅構内が、まるで美術館の雰囲気に。

「この現場は小宇宙のようだった。そこにひとつの世界ができあがっている感じがした」(マーク・パワー)

「ここに暮らす人は競争のためではなくて、みんなが高い基準を設定して挑戦している気がする。どの分野においても。見ていて気持ちがいい」(ゲオルギィ・ピンカソフ)

「東京に初めて来たとき、カルチャーショックだった。すべてが整っていて、クリーンで。秩序の中に色のカオスと、不思議なものがたくさん上から吊り下がっている」(ハリー・グリエール)

―――3人は都営地下鉄の車両基地や検修庫のなかにも入り込み、修繕中の迫力ある画や、そこで働く作業員の手、笑顔、背中をとらえた画像もある。

そこで、この「都営交通写真展 すべての「今日」のために」のようすを、なんと140枚の画像で紹介!

このダイナミックで繊細な画像たちは、スマホサイズじゃなくて、自分の背丈よりも大きい実物大の写真とじっくりむきあって、感じてみて。

通勤・通学の途中でもいいし、休日の美術館めぐり時間のに立ち寄るのもいいし……。

<都営交通写真展 公式サイト>
https://project-toei.jp/photo-exhibition/

140枚の画像でみる“六本木駅構内にできた美術館”

画:東京都交通局
文:鉄道チャンネル