カトー(関水金属)は、2020年8月、蒸気機関車 8620 東北仕様 Nゲージ製品を1万3500円で発売する。

8620形は、東北地域で国鉄時代に活躍していた蒸気機関車。1914(大正3年)登場。

汎用性が高く太平洋戦争後も支線や入換用として多くの車両が全国で活躍した。

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なかでも東北地域では、花輪線で見られた8620形三重連による貨物列車、五能線の混合列車などが有名。

同Nゲージ製品は、国鉄時代の客車や貨車を連ねて、小編成から実車と同じ三重連の編成まで幅広く楽しめる。

―――主な特長

◆昭和40年代に花輪線・五能線で活躍した8620形がプロトタイプ

◆シールドビーム化されたヘッドライト、原形デフ、キャブ運転席側正面が旋回窓、延長されたキャブ屋根、防寒カーテン装備などの特徴を的確に再現

◆ランボードは空制(空気ブレーキ)装置改造後の二段で、デフの点検窓のない形態を再現

◆標識灯は前部が片側1灯、後部が左右2灯搭載された形態を再現

◆テンダーは中期形以降装備の「6-13形」、側面両端角が斜めの形状で、リベットが撤去されていない形態を再現。後面のハシゴは右側に装備

◆フライホイール付動力ユニット採用で、安定した走行を実現

◆スポーク車輪は隙間が抜けた形態を再現

◆ヘッドライト点灯

◆重連運転が再現できる重連用アーノルドカプラー/ナックルカプラー付属。またテンダー側用の交換用ナックルカプラー付属

◆冬季の形態を再現できるスノープロウ付属

◆選択式ナンバープレート「28643」「48685」「58698」「68656」

花輪線貨物列車 8両セット

また、同様に2020年8月、花輪線貨物列車 8両セット Nゲージ製品も8600円で発売。

花輪線での貨物輸送は、龍ヶ森(現 安比高原)をサミットとした33パーミル連続勾配を克服するため、岩手松尾(現 松尾八幡平)→荒尾新町間で補機を連結して運行。下り列車では、前補機三重連で走行する姿もあった。

前述の 8620 東北仕様 と組み合わせる貨物列車セット。セットには 8620 の個体差を再現可能なパイプ形煙突、副灯と専用のナンバープレートが付属する。

―――主な特長

◆8両セットの貨車は、既存製品とは異なる車番を設定

・トラ45000は積荷カバー付きの状態で再現

・ワフ29500の所属標記なし、「盛」「好摩駅常備」表記ありの形態を再現。テールライト点灯(デッキ側のみ)

◆セットには8620形用副灯、パイプ煙突×2、ナンバープレート2種が付属。副灯はレンズ組込済

・付属ナンバー「38698」の再現には副灯とパイプ形煙突を使用。「78646」の再現にはパイプ形煙突を使用

◆各車両ともアーノルドカプラー標準装備