JR東日本大宮支社は19日、特急「日光」「きぬがわ」などで使用されている253系(1000代)のエクステリアデザインを変更すると発表しました。

直通運転20周年を記念したデザイン変更

JR東日本と東武鉄道による、新宿~鬼怒川温泉・東武日光間での相互直通運転。2006年3月の開始から数えて、来年2026年で20周年という大きな節目を迎えます。

これを記念し、JR東日本大宮支社では、現在直通運転に使用されている「253系(1000代)」の車両デザインを一新することを決定しました。今回のリニューアルは観光流動のさらなる活性化を目的としており、JR社員が考案した3つの案の中から、社内投票によって最終的なデザインが選ばれました。

日光の社寺や自然を表現した「青」と「金」

新しいエクステリアデザインのイメージ(画像:JR東日本)

新しいエクステリアデザインは、これまでの「赤・朱色」を基調としたデザインから大きく印象を変え、落ち着きのある「青色」がメインカラーとなります。この青色は、日光東照宮の「東西透塀(とうざいすきべい)」に用いられている印象的な群青色や、日光山輪王寺の秘仏五大明王像、日光二荒山神社の二荒霊泉から着想を得たものだといいます。

また、車体に配される黄色の帯は、日光市の花である「ニッコウキスゲ」や、二社一寺の社殿に見られる煌びやかな「金」をイメージしています。2本のラインは、鬼怒川温泉駅と東武日光駅という2つの行き先を象徴しており、全体として日光・鬼怒川エリアにふさわしい上質で落ち着いた雰囲気を演出しています。

253系リニューアル車両 概要

【対象車両】253系(1000代) 2編成(6両編成)
【運行開始時期】1編成目:2026年6月頃(予定)、2編成目:2026年秋頃(予定)
【走行区間】JR宇都宮線(新宿~栗橋駅間)、東武鬼怒川線、東武日光線(栗橋~鬼怒川温泉駅・東武日光駅間)

成田エクスプレス時代から親しまれ、現在は日光・鬼怒川への足として活躍する253系が、装いを新たに登場します。これまでの情熱的な赤色から、日光の歴史と格式を感じさせる深い青色への変化は、沿線の風景に新たな彩りを添えてくれそうです。

(TOP画像:PIXTA)

鉄道チャンネル編集部
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