※2014年3月撮影

トップ画像は、翌日朝の音威子府駅。2014年当時は、稚内行始発があったのです。

深川駅では、JR北海道785系交流特急形電車が追い越してゆきました。1990年(平成2年)にデビューしたJR北海道初の特急車両ですが、北海道新幹線開業で青函トンネル「スーパー白鳥」が余剰になり札幌~旭川間で老朽化した785系を置き換えました。785系は札幌~室蘭間の特急「すずらん」に2編成が残るのみです。

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※2014年3月撮影

15:44、旭川駅に到着。雪は止みません。この日の最終目的地は宗谷本線の音威子府です。17:07発音威子府行まで、またずいぶん時間があります。

※2014年3月撮影

音威子府行の前に16:26発の名寄行があったので、名寄駅まで駒を進めます。昨夜の失敗に懲りて旭川駅で夕食とアルコールをしっかり仕込みました。

※2014年3月撮影

キハ40-1745に乗ります。

※2014年3月撮影

比布駅。40年も昔のことになりますが、2019年9月に亡くなった女優の樹木希林さんと当時のピップ藤本の会長さん(故人)の二人が比布駅ホーム、駅名標の前で撮影した”ピップ エレキバン”のTVCMがとても話題になりました。1980年(昭和55年)8月のコトです。CMオンエアされた比布駅には全国から観光客が押し寄せ、入場券が1日に1000枚も売れたそうです。

※2014年3月撮影

駅名が分かりませんが、既に暗くなり始めた駅でキハ40形と列車交換しました。

※2014年3月撮影

18:24名寄駅に到着。その後、何度か訪れ二度宿泊した名寄ですが、この時は駅前くらいしか見ていません。

※2014年3月撮影

18:46発の音威子府行に乗り19:55に吹雪の音威子府駅に降り立ちました。駅前は吹雪で何も見えません。音威子府で降りたオジサンが駅近くの店舗の人だったので旅館の場所を訊いたら「音威子府に旅館はないよ」と言われマジでビビりました。国道まで吹雪の中を歩きましたが大型トラックが雪煙をあげて猛スピードで通るのが怖い。ほとんど遭難しそうになって駅に戻り旅館に電話したら「あ、電灯点けるのを忘れてた」と言われてどうにかたどり着きました。前を通り過ぎたけど電灯が消えていれば旅館とは分かりません。視界のきかない猛吹雪の夜なのです。

旅館は80歳位のお爺さんが一人でやっているらしく、今夜はお風呂は無いよ、と言われて部屋で買い込んだ夕食とアルコールを流し込んで速攻で寝ました。部屋はFF暖房機で暖かいのですが廊下からトイレが完全に氷点下でした。しかもトイレのガラスがヒビ割れていて寒風が吹き込んでいたのです。しかも畳んであった布団がすごく湿っていて半分凍っていました。ありったけの使い捨てカイロを布団に貼って寝ました。というか素泊まり+暖房費で4500円。筆者がビジネスホテルを好むのは部屋にトイレがあるからなのです。

翌朝の松尾旅館。昨夜「旅館なんて無いよ」と言ったオジサンが入っていったのはお向かいのふじや食堂でした。なんで「旅館は無いよ」と言ったのか、今でも謎です。

※2014年3月撮影

昨夜の吹雪がウソの様な快晴。音威子府駅までは雪が無ければ、たぶん3分ほどの距離。

※2014年3月撮影

駅前は除雪してありますが、駅はまだ電気が点いていません。

※2014年3月撮影

駅の正面です。信号が国道275号線。

※2014年3月撮影

でも駅は開いていました。有名な駅そば「音威子府そば」営業は9時半から16時です。(2014年当時)

※2014年3月撮影

6:10発の稚内行が暖気運転しています。乗客は筆者だけでした。

※2014年3月撮影

流石に昨夜は良く眠れず、暖かいキハ54の中で寝てしまいそうです。

(写真・文/住田至朗)