イタリア トリノ新型トラム70編成を日立が受注、2021年秋に納入開始
日立製作所グループ 日立レール社は、イタリア鉄道運営会社Gruppo Torinese Trasporti(グルッポ・トリネーゼ・トラスポルティ:GTT)社と新型トラム70編成を供給する包括契約を締結した。
その第一弾として、30編成のトラムを約73億円(約63.4百万ユーロ)で供給する契約を締結。2021年秋からGTT社へ納入していく。
この新型トラムは、イタリア大都市圏の鉄道輸送システムを強化するための施策のひとつ。イタリア北部のトリノ市内を走行する予定。
新型トラムのデザインは、GTT社が運営する新型のバス車両と同様に、トリノ市のカラーである黄色と青色。
新型トラム1編成の全長は28メートル。現行車両よりも短い。設備配置が最適化され、最大乗車人数218人と、現行車両に比べて高い収容能力に。
また、身体の不自由な乗客が乗り降りしやすく、2台分の車いす専用スペースを装備。
車両の空調システムは、外部との空気循環を確実に実施し、乗客の健康のための高い安全基準を満たす。
さらに、大きな窓を備え、屋根側面を透明にすることで、車両内部の明るさを向上させ、外部の視認性を高めるなど、乗客に対してより快適な乗車環境を提供する。