長崎本線旧線は山の中 大村線は海沿い【50代から始めた鉄道趣味】380
※2014年12月撮影
トップ画像は、大村湾の夕景です。日常的に大村線に乗っていれば夕陽など特に珍しくもないのかと思いましたが、地元の高校生がしきりに携帯電話などで写真を撮っていました。日没は一瞬のことです。タイミングは毎日違うのでしょう。荘厳な雰囲気です。
諫早から大村線に入って佐世保に行く普通列車は長崎本線旧線長与を経由します。長崎本線鳥栖~長崎間は交流2万Vで電化されていますが旧線は非電化です。旧線は、長与駅を過ぎた辺りから稗ノ岳(ひえのだけ249m)猪見岳(363m)の間の急峻な谷を上ってゆきます。
※2014年12月撮影
これが元はスイッチ・バックだった本川内駅の手前、スイッチ・バック解消工事で新たに敷かれた25パーミルの勾配が273m続きます。
※2014年12月撮影
スイッチ・バック解消のために新たに作られた10パーミル、112mのホーム。
※2014年12月撮影
ホーム、踏切の先にスイッチ・バックの設備がそのまま残っています。左手前に延びているのはスイッチ・バック時代の旧・発着線ホームへの線路、シーサス・クロッシングで右奥には引き上げ線がそのまま残されている様です。
※2014年12月撮影
2018年末頃から旧スイッチ・バックの設備が撤去された様ですが未確認。
新ホームの横にスイッチ・バック時代の旧ホームがそのまま残っていました。ホーム部分の本線勾配を20パーミルから10パーミルに減らし、その分長与側の勾配が25パーミルになったのです。
※2014年12月撮影
旧ホームの駅名標。旧線が2002年(平成14年)ワンマン化されるに当たって、スイッチ・バックのままですと運転士さん自身が運転席を行ったり来たりしなければならず、大草駅~長与駅間が13分15秒だったものが16分45秒かかることになり、スイッチ・バックが廃止されました。その結果、所要時間は11分15秒と2分短縮されたのです。
※2014年12月撮影
本川内駅舎が魅力的なのですが撮影失敗。今度はいつ来ることができるのでしょうか。
16時29分、竹松駅に到着。乗って来た列車はこの駅までなので、佐世保ゆのシーサイドライナーを待ちます。1922年(大正11年)開業。
※2014年12月撮影
2008年(平成20年)に改築された立派な駅舎があります。
※2014年12月撮影
ホームの外に河童の家族の石像が立っていました。平成19年(2007年)かっぱまつり実行委員会と書かれています。
※2014年12月撮影
背中には甲羅があります。
※2014年12月撮影
16時51分の佐世保行快速シーサイドライナーが来ました。今日はクリスマス・イヴです。佐世保に向かう人で混んでいます。
※2014年12月撮影
松原駅を過ぎると左手の車窓に大村湾。対岸に沈む夕陽が見えます。
※2014年12月撮影
17時43分佐世保着。雨が降ってきました。ホテルにチェックインしてクリスマス・イヴの町に飲みに出ました。途中、三浦町カトリック教会がライトアップされていました。
※2014年12月撮影
雨のクリスマス・イヴ。ふつうに居酒屋で飲んでお仕舞い。
12月24日、青春18きっぷ鉄道旅vol.14の2日目は、6時間49分鉄道に乗って、272.4km。
明日は、宮崎まで行きます。遠いなぁ。
※筆者は既にコラムなどで青春18きっぷ鉄道旅の写真を度々使用しています。重複していますが、御容赦ください。
※価格などは2014年当時のものです。
(写真・文/住田至朗)