食堂車風レストランも登場、JR東日本最大規模のエキナカ「グランスタ東京」8月3日開業 注目ポイントをまとめてみた
2020年7月30日(木)、エキナカ商業施設「グランスタ東京」のメディア向け内覧会が行われました。
丸の内・八重洲の中間にICカード専用の新改札口「グランスタ地下北口」を携えて、地下1階・地上1階66店舗が8月3日(月)開業。既設の「グランスタ」とあわせて154店舗・約11,300平米に及ぶJR東日本最大規模のエキナカ商業施設となります。
食堂車をモチーフとした「鉄道レストラン」やエキナカハシゴ酒を楽しめる「横丁エリア」では東京駅のニュー・グルメが満喫できるように。各地の朝獲れ鮮魚や海産物を新幹線で輸送しその日の内に提供する回転寿司・海鮮居酒屋などもオープン。新ブランドの限定スイーツも多数登場します。
駅ホームに直通のエレベーターも3基備わっており、路線によってはお会計から1分もかからず電車に飛び乗ることも可能です。
グランスタ東京の注目ポイント!
なんといっても一番の注目ポイントは東京駅の新たなシンボルとなるエキナカ広場「スクエア ゼロ」です。エレベータやエスカレータはこれでもかというほど整備されている東京駅ですが、東京駅の中に吹き抜けが出来て空間でつながるのは今回が初めてとのこと(ドームや丸の内中央口にも吹き抜け天井はあります)。
真ん中の三本の柱(モノリス)に映るのは、ライゾマティクスデザインが制作した日本の美しさを再発見し、みんなで集め、広めていくフォトアーカイブ「FIND/47」とコラボレーションした映像コンテンツ「47 WINDOW in Tokyo Station」。美麗な環境映像や現地の写真でその地へ行ってみたいという旅行需要を喚起する狙いがあるようで、東京駅構内27カ所のデジタルサイネージにも表示されます。
吹き抜け空間の向かいはイベントスペースとして用いられます。繁忙期には椅子を並べて待合スペースとしても使用されるとか。
グランスタ東京内の柱にも注目です。こちらは東京工事事務所が担当したもの。開発エリア全体は「Traditional and Innovation」(伝統と革新)というテーマのもと統一され、江戸切子の他にも東京七宝のデザインなど、江戸や東京が感じられるものを盛り込んでいるそうです。
全体的なデザインテーマからは逸脱しますが、豪華なトイレもちょっとした見どころに。グランスタ東京内のトイレは「水景」をテーマにデザインされており、ガラスのデザインや手洗い場の水の循環で流れをイメージしています。男性の小用トイレには仕切りが付きました。
また、東京駅を案内するスマートフォンアプリ「東京ステーションナビ」も8月3日より本格運用が始まります。新宿駅や渋谷駅より分かりにくいとさえ言われる東京駅を指先一本で楽々攻略し、店舗の空き状況などもチェックしながらスムーズにエキナカを満喫する日もすぐそこまで来ています。来週の開業が楽しみですね。
文/写真:一橋正浩
2020年8月19日14時30分追記:グランスタ東京内の柱及び江戸切子に関する記述を修正いたしました。(鉄道チャンネル編集部)