4両運転するレトロ電車 写真提供:高松琴平電気鉄道

高松琴平電気鉄道(ことでん)はシルバーウィークの9月20日と21日、戦前生まれの4両を連ねた「レトロ電車」を運転する。2両は今秋の引退が決まっており、4両運転は今回が最後。ことでんは9月4日に乗車希望者を抽選。981人(通)の応募から、234人が当選した。

レトロ電車は、1926年製の1000形120号、3000形300号、1928年製の5000形500号、1925年製の20形23号。120号、300号、500号はことでんオリジナル。23号は元大阪鉄道(近畿日本鉄道の前身の一つ)のデロ形で、1961年に譲受された。ことでんは毎月、特別運転してきたが、老朽化や今後予定される輸送力増強に伴う用地確保のため、23号と500号が今月で、120号と300号が来年ゴールデンウイークの「さよならイベント」で引退する。

特別運転はコロナ禍で今年2月以降中断していたが、夏休みラストの8月30日に約半年ぶりで復活。シルバーウイークに4両運転のラストを飾ることとなった。

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このうち20日は午前と午後、21日は夜に運転。20日は乗車券、レトロキーホルダー、記念乗車証、21日は加えて減便ダイヤスタッフ、レトロ電車特別運行レプリカスタッフなどの記念品が付く。21日は撮影会も予定される。レトロ電車は10月以降も120号と300号の2両で運転、スケジュールは決まり次第発表する。ことでんは乗客数制限など、十分な感染防止対策を行った上で実施する。

文:上里夏生