鉄道事業者向け草刈機の実演

さまざまな道具や工具の総合展、10回目の「ツールジャパン」が10月14日から3日間、千葉市の幕張メッセで開かれ、メーカーなど約170社が出展した。

鉄道業界を意識した草刈機を展示したのが兵庫県加西市に本社を置くアイデックで、自社開発の「スーパーカルマ―PRO」は低速回転がセールスポイント。エンジン回転数を通常の20分の1に落とす一方、回転トルク(力)を20倍に高め、雑草をパワフルに刈り取る。鉄道業界は車両基地や線路わきの雑草除去が日課だが、回転が早すぎると飛んだ小石が車体を傷付けてしまうケースもあるため、回転速度を制御できる機器が重宝されるという。

もう一つ、鉄道事業者が注目したのが体にまとって重量物を小さい力で持ち上げられるサポートジャケット。東京都千代田区のユーピーアールの「マッスルスーツEvery」は、最大25.5kgを持ち上げる力で、鉄道車両基地などの作業員をアシストする。動力源は圧縮空気で、電気を使わない省エネ仕様もセールスポイント。

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文/写真:上里夏生