「動物の能力は無限だ。だからもっと動物を活かしたい」
「動物を支えたい。だから動物との共生を成し遂げたい」

そんな学生たちの声に応え、大学入学1年後期から実践的研究プログラムに参加できるのが、麻布大学。

獣医学部(獣医学科、動物応用科学科)と生命・環境学部(臨床検査技術学科、食品生命科学科、環境科学科)の2学部5学科と、大学院(獣医学研究科と環境保健学研究科)を構え、学部生2519人・大学院生91名が学んでいる麻布大学に、また新たな動き―――。

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麻布大学は、同大学の高校大学連携と学部修士の一貫教育「動物共生科学ジェネラリスト育成プログラム」が、文部科学省 令和2年度「知識集約型社会を支える人材育成事業」の「出る杭を引き出す教育プログラム」に採択され、同大育成プログラムをさらに加速させる。

文科省大学改革推進等補助金を受けて加速させる麻布大学「動物共生科学ジェネラリスト育成プログラム」は、専門コア力・広範展開力・実践力を身につける人材を育成するプログラム。

高校と大学との連携をはじめ、学部・修士と連続した教育課程を構築し、「時空間を超えた修学チャンスと早期修了をめざす」という。

修学の見える化、飛び級制、実践的研究プログラムへの早期参加

麻布大学は今回、文科省大学改革推進等補助金「出る杭を引き出す教育プログラム」採択を受け、修学の見える化、飛び級制、実践的研究プログラムへの早期参加などを展開・加速させる。

たとえば就学の見える化。同大は修学カラーマップを設定し、学生たちの修学を見える化。各科目をSTEM教育(Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学))の4つを「知」「技」「作」「算」とカテゴライズし、さらに学士力の知識・理解・応用・発展の割合を含めたカラーマッピングで見える化。

どの科目がどのような特徴をもつのか、また自分の特性をどこに持たせるかが、直感的にわかるようにする。さらに学生自身がどの領域に強みがあり、どこが足りないのかなど、自分の特性が直感的にわかるようにし、項目ごとに可視化していく。

いっぽう、ヒトと動物共生科学センター(センター長:菊水健史 動物応用科学科教授)では、自閉症・うつ病・思春期問題などを動物と共生することで改善させていく研究や、人のアレルギー軽減や心身の発達に動物が関わる微生物クロストーク、がん遺伝子や不妊・繁殖機能向上を研究する共進化遺伝子の解析などを加速させるという。


(12月17日に行われたメディアむけ説明会には、麻布大学 浅利昌男 理事長・学長、川上秦 理事、関本征史 准教授、村上賢 教授、菊水健史 教授らが登壇した)