JR東海が2021年度から2025年度にかけて352両を新製し、名古屋・静岡都市圏から中央線、東海道本線、関西本線などへと投入していく新型車両 315系。

その最新イメージがこの画像(上画像)。まずはJR東海が公表したデザインキーワードを。

コンセプトは「先進性×親近感」。先進性は、直線を使用した幾何学的な前面形状に高輝度LEDの前照灯を配置した新しい顔で表現。

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親近感は、長く親しまれているホワイトとコーポレートカラーのオレンジを調和させた配色で表現した。

その特長や導入背景については、2020年1月の鉄道チャンネル記事のとおり↓↓↓
◆JR東海、在来線通勤型電車「315系」を新製 中央本線・東海道本線・関西本線等に順次投入
https://tetsudo-ch.com/10014776.html

そこでこの315系イメージパースでわかる注目ポイントを。

まず、JR東海の標準車両という位置づけの現行モデル313系(下画像)にあった、前面フェイスの“あご”がない。

313系には、車両整備作業員などが前面に立つときの足場となるステップがある。これが“あご”のようにもみえるステップ。このあごが315系イメージにはないみたい。

311系や313系にあった、サイドまでまわりこむ前面窓、パノラミックウィンドウもない。貫通ドア上のヘッドライトはあるのか? 313系は3灯、315系は2灯で区別するか。

前面フェイスでもうひとつ気になるのが、連結幌がない。イメージで省略してるのか、それとも自動連結幌のような機能をもっているのか。渡り板があるから、貫通ドアが開いて313系と同様か。

サイドをみていくと、313系はドア間の側窓は、内側に黒の柱をいれて1枚窓のようにみせている。こんどの315系は、外板と同じJR東海オレンジの柱が2本ある。

また、313系まであった窓下と窓上に細いオレンジ帯をやめ、ホームドアを意識してか、客窓まわりに窓と同じ幅のJR東海オレンジを通している。客ドア上にもオレンジを入れた。

いっぽうで、JR東海がずっと続けている部分もある。屋根上のクーラーは2基載っている。分散式クーラーを載せるあたりは、115系のころから変わらない。

―――JR発足前後に投入した211系、213系、311系が更新期をむかえ、4年をかけて352両もつくる315系。313系のように多彩なバリエーションで登場するか。それともカッチリ単一構造か。登場が楽しみ。