インド貨物鉄道にコンテナ2段積み輸送列車、日本工営が運用開始

2021.01.28

「INDIAN RAILWAYS」と側面に記された2車体連結1万2000馬力H級機の電気機関車が、高く伸びる高揚程パンタグラフをあげ、2段積みコンテナ列車を引く。

2段積み海上コンテナ貨車45両、コンテナは90箱。日本の貨物列車ではありえないスケールの貨物列車が走り出した。そこは、インド―――。

日本工営(東京都千代田区)が手がけるインド貨物専用鉄道、DFC(Dedicated Freight Corridor)西回廊プロジェクトが1月に部分開通し、運行が始まった。

今回部分開通したエリアは、レワリ(ハリヤナ州)~マダル(ラジャスタン州)間の第1工区、306km。

広軌電化鉄道で、海上コンテナを2段積みで輸送するものとしては世界初。

列車保安システムは世界でも最高水準の欧州列車制御システム規格に準拠し、自動列車制御システムなども最新技術を導入。安全で効率よい列車運行システムを実現させた。

貨物専用鉄道(DFC)西回廊は、2023年に全線開通予定。

全線開通すると、デリー~ムンバイをこれまで3日かかっていた輸送時間を1日に短縮でき、物流効率を大幅に改善、インド経済の発展に大きく寄与すると期待されている。

デリー~ムンバイ間産業大動脈構想を担う鉄道プロジェクト

DFC西回廊プロジェクトは、約1500kmにおよぶデリー~ムンバイ間をつなぐ鉄道で、日印両政府が共同推進するデリー~ムンバイ間産業大動脈構想(Delhi Mumbai Industrial Corridor:DMIC)の根幹を担うプロジェクト。

日本政府が本邦技術活用条件(Special Terms for Economic Partnership:STEP)を適用した円借款を供与し、単一プロジェクトへの円借款供与額としては最大級とされ、日印両国の旗艦プロジェクトとして高い関心が寄せられている。

日本工営は、同プロジェクトを支援するコンサルタントの幹事会社として、2006年から事業化にむけた調査から、土木・軌道、信号・通信・電力システム関連、車両調達、車両基地など、複数の契約パッケージごと、基本設計・入札・工事契約に至る手続き、工事段階での施工監理まで総合的に関わっている。

事業は2段階で整備し、日本工営は第1段階の914㎞のプロジェクトマネジメントコンサルタントの幹事会社として、施工監理業務に従事している。

※2021年1月28日13時 タイトルを一部修正いたしました。(鉄道チャンネル編集部)


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