コロナ第3波からの緊急事態宣言で、首都圏の鉄道各社は続々と最終電車の発車時間を繰り上げ。

公共交通のこうした動きに対し、0時を過ぎてもにぎやかだった新宿・池袋の夜は、どう変わったか―――。

ライフログアプリ「SilentLog(サイレントログ)」を提供するレイ・フロンティアは、終電繰り上げ前後の新宿駅・池袋駅の22~24時台(午後10時台~深夜12時台)の人出を調査。1月20~24日の4日間と、1月13~17日の4日間を比較した。

新宿駅の人出は?

ADVERTISEMENT

新宿駅の終電繰り上げ前は午後10時~午後10時30分頃、午後11時15分頃、午後11時50分頃に人出が集まり、ピークが複数回ある。

その後、午後11時50分~終電まで徐々に減少している。

終電繰り上げ後は午後10時~午後11時20分頃の間に人出が集中。その後、終電よりやや早い深夜12時15分頃まで横ばい。

池袋駅の人出は?

池袋駅の終電繰り上げ前は午後10時、午後10時20分頃に人出が多く集まり、その他の時間帯は終電頃までピーク時の3~5割の人出に。

終電繰り上げ後は午後10時半頃までに人出が集中。それ以降は徐々に減少傾向ですが、深夜12時5分頃やや人出が増加している。

終電繰り上げにより繁華街の人出は?

終電繰り上げにより繁華街の人出に変化はどうあったか?

午後10時台~午後11時台の新宿の繁華街(新宿駅 東口方面)、池袋の繁華街(池袋駅 西口方面、東口方面)を調査し、1月20~24日の4日間と、1月13~17日の4日間を比較した。

結果、終電繰り上げ後は歌舞伎町あたりで午後11時台の人出が減少。午後10時台の人出は繁華街全体的に増加していた。

これらから、繁華街へ訪れる人の時間帯が早まったといえる。

また、池袋の繁華街では終電繰り上げ後、滞在場所にやや変化があるなか、人出のボリュームはほとんど変わってない。

新宿駅・池袋駅から乗車した人の降車駅は?

さらに、午後11時台~深夜12時台に新宿駅・池袋駅から電車に乗った人はどこで降りるかを調査した。

新宿から乗った人は、1位が中野、2位が渋谷、3位が大塚、4位が池袋だった。

池袋から乗った人は、1位が新宿、2位が渋谷、3位が北区の赤羽、板橋区の大山、港区の田町だった。

こうしたデータをまとめると次のような総評に……

◆終電繰り上げ後は、新宿駅では午後11時半、池袋駅では午後10時までの間に駅の利用者が集中し、その後ピーク時の半数以下に減少している。

◆終電繰り上げ後に新宿 歌舞伎町で人出の変化が起きている。23時台から22時台へと訪れる時間帯が早まった。

◆午後11時台、午後12時台の駅利用者は新宿駅から乗車した人は中野駅、池袋駅から乗車した人は新宿駅へ降車している人が多かった。