武蔵小杉駅2面2線化や東海道線直上道路桁架設にMR複合現実技術、TIS DataMesh 大林組がJR東日本工事現場で採用

2021.01.29

武蔵小杉駅 横須賀線 2面2線化工事や、東海道線 戸塚~大船 の直上に横浜環状南線を新設する工事で、最新のMR(Mixed Reality:複合現実)技術とBIM/CIM(Building / Construction Information Modeling, Management)モデルが試験的に導入され、生産性向上を図っている。

今回、2つの現場が採用した MR と BIM/CIM は、TIS がコンサルティングし、DataMesh が施工ステップなどの動的な3D手順をかんたんに作成し投影できる「DataMesh Director」を提供。鉄道工事現場での BIM/CIM モデルの MR 投影の有効性を確認した。

東海道線 戸塚~大船 横浜環状南線 交差部 上部工新設

橋梁架設工事では9線全線の線路を閉鎖して約100分という限られた時間内に主桁の送り出しを完了させる必要があり、安全かつ確実に作業を進めるため、事前にあらゆるリスクを洗い出し対策。

この桁の送り出し手順を MR 投影することで、作業の一連の流れが可視化され、施工手順や危険作業、危険個所の確認がしやすくなり、工程管理を効率化できることが確認できた。

武蔵小杉駅 横須賀線 2面2線化工事

ホーム増設工事では、旅客の仮設通路内に補強梁が露出するため、旅客者の視線での作業計画が必要。

複雑な施工手順を MR 投影で可視化し、複数の作業員や職員で確認することで、実際の作業のスケール感や旅客への影響度を確認でき、よりよい施工計画立案に役立てることがわかった。

武蔵小杉駅工事事務所 越智啓太主任は、「補強斜梁MR については、駅旅客通路という狭い空間の中に支障物がある状態で、施工計画の作成、発注者への説明、作業員の施工手順の理解に非常に有効だと感じた」と話す。

「鉄筋組立MR については組立手順を視覚的に確認することにより熟練鉄筋工がいなくても手順を理解できるようになると慢性的な人材不足にも対応できると思う。MR活用により現場の新しい形の「見える化」ということで、現場の安全面においても効果的だと感じた」(武蔵小杉駅工事事務所 越智啓太主任)

作業の手戻りは大きな損失、Microsoft HoloLens 2 も活用

駅の改良工事など営業線近接の鉄道工事は、一晩の作業時間が終電から始発までの数時間に限定されることから、作業の手戻りは大きな損失になる。

そのため作業手順の確認には発注者、元請、協力会社の作業員の間で綿密な協議を重ね、各役割を徹底させるまで多くの時間を費やすことが必要だった。

そこで今回の試行では、Microsoft HoloLens 2 やタブレット端末を使用し、デバイスに DataMesh Director で作成した作業手順を表示することで、作業時間短縮を図ったという。


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