「西武鉄道といえば黄色い電車」

そう思っている世代も多いはず。その黄色い西武電車がいま、新型車両が登場するたびに姿を消している。

西武9000系もそのひとつ。「西武鉄道、最後の黄色い電車」といわれる形式。

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西武鉄道にはかつて、所沢駅西口の広大な敷地に自社製造工場を持っていた。1946(昭和21)年から2000年まで動いていた、西武所沢車両工場。

この西武所沢車両工場で最後につくられたのが、9000系9108編成。

9000系の制御機器や電動機(モータ)は、1960年代に西武所沢車両工場でつくられた旧101系の廃車発生品を流用。

旧101系の足回りに、2000系と同様の車体を組み合わせて、さらに1992年登場のオールステンレス車6000系とサービス設備をあわせ、1993年に登場した。

この黄色い西武9000系に、赤い京急チックな9000系がいる。京急と西武のコラボレーション企画で生まれた9000系9103編成 RED LUCKY TRAIN 。

そんな赤い9000系9103編成10両編成のうち、一部の車両がこの1月、トレーラーで運ばれ廃車解体へ。残った4両で組み、ワンマン運転に対応する改造をうけて多摩湖線などに入れるという。

そのとき気になるのは、「京急カラーのままでいくか、黄色に戻すか、はたまた……」という点。

黄色い京急電車 新1000形アルミ車「沿線に、幸せを運ぶ。KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN」がいまも現役で走っていることから、西武の赤い電車 9000系 RED LUCKY TRAIN もそのまま多摩湖線を4両で走るか―――。