崎陽軒と横浜市がタイアップした「願いの塔・横浜マリンタワー×崎陽軒」キャンペーンのビジュアルイメージ:画像:横浜市文化観光局

新型コロナ禍による旅行客の減少で経営環境が厳しさを増す駅弁業界の老舗・崎陽軒は、横浜港のシンボル・横浜マリンタワーとタイアップして、新しい弁当のアイディアをSNS投稿で募集する。マリンタワーを運営する横浜市と共同で、「#あなた好みのお弁当を崎陽軒がつくります」キャンペーンを2021年1月24日から2月23日まで実施中だ。

崎陽軒は、旧横浜駅(現在のJR桜木町駅)の4代目駅長だった久保久行が同駅の構内営業を手掛ける目的で1908年に創業した。おなじみの「崎陽軒のシュウマイ」を柱に、JR駅や駅ビルでのシュウマイ・駅弁販売のほか、一般向け弁当や飲食店を展開する。

今回は、〝願いの塔〟がキャッチフレーズの横浜マリンタワーとタイアップして、20種類の候補から好みのおかずを〝願い〟として投稿。投票は、マリンタワーの公式ツイッターで受け付ける。

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候補に挙がっているのは、「昔ながらシュウマイ」を筆頭に、エビフライ、しょうが焼き、マグロの漬け焼き、タケノコ煮、小梅といった定番のおかず類。崎陽軒は、投稿の多かったおかずを詰め合わせた新しい弁当を「願いが叶ったお弁当」として3月中を目標に商品化する。投票者のうち12人にプレゼントを進呈する。

横浜マリンタワーは開港100周年にあわせ1961年に建設され、当初の民間から2006年に横浜市の所有に移った。現在は2022年春再開予定に修繕工事中で、横浜市は「願いの塔・マリンタワー」として、コロナに負けず平穏な日常を取り戻す願いを込めたライトアップを実施する。

文:上里夏生