東急車輛製造とJR東日本新津車両製作所で2002~2007年につくった相模鉄道10000系(左)が、横浜から250kmも離れたJR東日本 長野総合車両センターにいる。

まずどうやって運ばれるか。相鉄は海老名駅の先にある厚木操車場でJR相模線と線路がつながってる。JR貨物のディーゼル機関車や電気機関車に引かれた相鉄10000系は、そこから相模線を南下し東海道線へ合流。

相模貨物駅で折り返して、新鶴見信号場を経て中央線を西へ走り長野総合車両センターへ入る。

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長野総合車両センターに入場した相鉄10000系は、JR東日本のE231系と同様に、機器更新工事を受けて戻ってくる。相鉄10000系グループで最初に機器更新を受けたのは、10両編成の10701編成。

10701編成は、すぐに営業運転に再び入ると思いきや、かしわ台車両センターでさらにリニューアル工事を受け、あの相鉄の新色、ヨコハマネイビーブルーで出てきた。

しかも、顔面はE231系ルックな顔をばっさり捨てて、相鉄11000系(↑↑↑画像右)に似た顔面整形手術を経て登場した。

ホームドア対策もあるのか、11000系と同じようにヘッドライトもテールランプも前面窓の上にレイアウトし、バケット系ロングシート、相鉄オリジナルのつり革などに更新した。

いま長野総合車両センターには、この10701編成と同様に機器更新工事を受けてる10702編成がいる。

―――相鉄ファンからは「相鉄らしくない」といわれた10000系。ヨコハマネイビーブルー化で過去の顔を捨て、相鉄のいまっぽい顔に変身する。そう思うと、E231系顔の10000系も印象的にみえてくる。