電化柱の運搬状況 写真:JRTT
郡山での取り卸し状況

鉄道・運輸機構(以下、JRTT)は福島県沖地震によって被害を受けた東北新幹線電化柱復旧工事のため、北陸新幹線(金沢・敦賀間)の電車線工事で準備していた電化柱のうち、工事行程に影響がない鋼管柱14本を提供した。2月16日に福井を出発した電化柱は翌17日に郡山へ到着したという。

2月13日深夜に発生した福島県沖地震により、新白河~古川間で土木構造物の損傷や電柱の損傷・傾斜など、東北新幹線の設備に大きな被害が確認された。JR東日本は14日「全線復旧まで概ね10日前後」との見通しを示し、バス事業者や航空事業者と協力しながら自身も臨時快速などを運行。一方で、JRTTには早期復旧のための協力を要請していた。

JRTTが災害復旧に協力するのは今回が初めてではなく、過去にも阪神大震災における神戸高速鉄道大開駅、東日本大震災における三陸鉄道北リアス線・南リアス線、仙台空港鉄道への技術支援などを行ってきた。熊本地震で被害を受けた第一白川橋りょうの復旧に関する技術支援などもそうした協力事例の一つ。JRTTは今後も、鉄道事業者や地方公共団体からの要請に対して、鉄道の災害復旧に協力するとしている。

画像はJRTT広報動画「鉄道・運輸機構について」から

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【参考動画】

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鉄道チャンネル編集部