東京メトロ有楽町線・副都心線でことし2月から走りはじめた新型車両17000系。その登場で押し出されるように、7000系が静かに姿を消している。

2月下旬には、新木場車両基地からトレーラーで運ばれて解体現場へとむかった7000系の編成もある。

1974(昭和49)年に登場した帝都高速度交通営団7000系は、2020年3月末時点の東京メトロ公式資料によれば、8両編成15本120両、10両編成6本60両がいた。

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7000系は、登場当時は最先端の制御装置といわれた自動可変界磁チョッパ方式を採用。その後は制御装置の進化にあわせて、VVVFインバータ制御方式に更新。さらに副都心線開業にあわせてワンマン運転対応改造も受けた。

車体はアルミニウム合金製。1960年代からアルミ車両を採用する営団・メトロ各形式の初期グループに入る。

そんな7000系を、今後2年で17000系に置き換える予定。この新型17000系は、2021年4月までに10両編成6本60両を搬入、2022年度中に後半の8両編成15本120両を搬入し、合計180両がすべてそろう見込み。

17000系10両編成は、山口県下松市にある日立製作所 鉄道ビジネスユニット 笠戸事業所で製造。工場を出ると、電気機関車などに引かれて山陽線や東海道線を伝って東京メトロ綾瀬車両基地へと運ばれる。

その影で新木場車両基地から解体現場へとむかう7000系の姿もある。7000系10両編成の走りを体感するなら、この春しかない。

◆東京メトロ「17000系」デビュー! 有楽町線・副都心線の新型は「日本の鉄道の技術の粋をしっかり集めて作った車両」
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◆東京メトロ完全民営化へ どうなる地下鉄新線プロジェクト 国交省有識者委員会で議論
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◆東京メトロ 有楽町線 副都心線 17000系に求められた走行性能条件、パワフルと省エネを両立した進化系の走り
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(画像は2012年)

※2021年3月2日12時12分追記 タイトルと本文を一部修正いたしました。(鉄道チャンネル編集部)