鉄道 車両間 地上間の無線接続機器 RADWIN社「TerraBridge」を理経が販売、免許不要60GHz帯 高速1.5Gbps通信

2021.03.15

理経(東京都新宿区)は、鉄道の車両間や車両と地上間での無線接続、駅での高速データオフロードを可能にするRADWIN社(イスラエル)の新製品「TerraBridge」の販売を開始した。

データオフロードとは、携帯電話などのデータ通信量増大による速度の低下やつながりにくさを解消するため、データ通信を携帯電話以外の通信網に振り替え、負荷を分散する技術。

RADWIN社の新製品「TerraBridge」は、免許不要な60GHz帯のミリ波周波数を使用し、1.5Gbpsの高速通信接続を実現する。

鉄道用に設計され、無線での車両間接続、車両と地上間の接続が可能に。設置面積は小さく、視覚的な影響を最小限におさえ、柔軟に設置できる。

さらに Wi-Fi(5GHz/2.4GHz)無線に比べ他の Wi-Fiシステムとの干渉の心配がない。

車両間接続用モデルでは、連結車両が入れ替わった場合には、既存の無線リンクが切断され、スキャンモードに移行。通信相手が見つかったら通信チャネルを自動選択し、通信可能な状態にする。

いっぽう、車庫や駅での高速データオフロードや監視映像の転送などにも役立つという。

理経では本製品を鉄道各社を始め、車両メンテナンス会社など鉄道関連の企業へ販売していく構え。

こうした鉄道 車両間 地上間の無線接続機器を導入する背景には、乗客へのサービス以外に、列車内や駅構内に設置されている監視カメラや防犯カメラシステムなど、大容量のデータをリアルタイムに転送できる高速な通信環境のニーズが高まっていることなどが挙げられる。

複数の車両間をまたぐ無線接続には、車両間を相互接続するIPネットーワークが必要。しかしIP接続性のない古い列車は、車両間に新たにケーブルを通すのが非常に困難で、接続位置の制限を考慮した設置場所の確保や違うタイプの車両間の接続、頻繁な脱着による接続部の摩耗などの課題があり、車両間の接続は容易ではなかった。

そのため、接続を考慮した車両設計を行いながら、特別なアダプター機器の準備や、頻繁なメンテナンス作業が要るなど、労力とコストがかかっていた。


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