モ161号の主な修繕箇所

阪堺電気軌道は営業運転する電車では国内最古となるモ161型を4両所有しており、トップナンバー「モ161号」はあと7年で百寿を迎える。

モ161号は阪堺線100周年記念事業の一環で内外装を1965年当時の姿に復元され、現在は主に貸し切りの電車として運用されているが、半鋼車ゆえ木製部分を中心に腐食が進み、早期の大規模修繕が必要な状況にある。

しかしながら同社は新型コロナウイルス感染症の影響で業績が悪化しており、工費を全額捻出することが困難な状況にあると説明。今後の運行を継続するため、クラウドファンディングの活用を決めた。

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プロジェクト名は『百寿まであと7年。「モ161号」動態保存にむけて大規模修繕工事を』――クラウドファンディングサイト「READYFOR」にて3月30日~6月25日まで募集を行う。

修繕内容は「乗降口扉の新製および取替え(全8枚)」「外板修理および塗装更新」ほか。目標金額は7,480,000円。本プロジェクトはAll-in方式で実施するため、仮に支援金額が目標に満たない場合でも計画は実行する。

返礼品として、モ161形ポストカードやオリジナルマスク、写真集、HOゲージ、サイン入り「阪堺電車177号の追憶」や同著者の新作へ登場できる権利、モ161形で使用していた貴重部品、撮影会ツアーなど、様々な価格帯で多様なリターンを揃えた。

鉄道チャンネル編集部
(画像:阪堺電気軌道)