ワーケーション会員向けに割引きっぷ

「JR西日本×住まい・ワーケーションサブスク」で提供する広島県鞆の浦の名門旅館=イメージ=(筆者撮影)

JR西日本、JR西日本イノベーションズ、カブクスタイルの3社は2021年4月1日から、ワーケーションを意識した実証実験「JR西日本×住まい・ワーケーションサブスク」を共同展開しています。2020年7~9月に続く第2弾で、ワーケーションにチャレンジするHafHの会員を対象に、大阪―広島、同―和歌山、広島―福岡といったJR西日本の山陽新幹線や在来線特急の割引きっぷを提供します。

JR西日本管内では和歌山県がワーケーション誘致に力を入れる。大阪と和歌山方面を結ぶ特急「くろしお」(写真:tarousite / PIXTA)

2020年の初回は特典きっぷ購入は抽選制でしたが、2年目の今回は希望者すべてが購入できるようにします。新型コロナで鉄道利用客が低迷する中、JR西日本にとってはワーケーションで新たな需要を掘り起こすのが主な目的といえるでしょう。

2021年度は「おためし地方暮らし」も

JR西日本で最新の話題は、2021年4月7日に発表のあった「『JR西日本×沿線自治体』共同プロジェクト・おためし地方暮らし」です。〝仕事はそのまま、ローカルに暮らし、ときどき出社〟のキャッチフレーズそのままの新しい暮らし方・働き方で、兵庫県丹波篠山、京都府南丹、滋賀県高島の3市との協業で、都市圏の仕事を維持しながら地方居住を体感できるような機会を提供します。

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紙数が尽きたため詳細は別稿に回しますが、ニューノーマルは地方鉄道の線区や駅にスポットライトを当てるチャンスになるかもしれません。

文/写真:上里夏生