JR東日本は2021年4月13日、20周年を迎えた「えきねっと」について、この20年で最も大規模なリニューアルを実施すると発表。6月26日からメンテナンスを実施し、翌27日には新しい「えきねっと」に生まれ変わる。

「えきねっとポイントサービス」は2021年8月31日をもってサービスを終了。事前に「えきねっとポイント」から「JRE POINT」へのポイント交換設定を済ませておけば、リニューアル後も自動的にJRE POINTが付与されるようになる。リニューアル後に手続きをする場合は、6月27日以降に新えきねっとサイトに掲載される案内を参照のこと。

UIの刷新、チケットの購入が容易に

えきねっとリニューアルによりUIが刷新され、経路検索や座席選択、空席状況や価格比較が容易になるという。また、新幹線eチケットが最短3タップで予約できるようになるなど、ユーザーからの要望を取り入れて様々な機能が追加される予定だ。

「受取QRコード」が登場

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指定席券売機にかざせば5秒できっぷが受け取れる「受取QRコード」も実装する。2人以上の予約を行った場合は、QRコードを2つに分けて送り、離れた同行者が別の駅で別の時間に発券することも可能になる。

クレカ払い以外の決済方法を追加

予約時決済方法も追加される。リニューアル後は「クレジットカード」のみならず、「コンビニ」「ATM/金融機関」「駅の券売機/窓口」での支払いが可能に。ただしJR東日本、JR北海道、JR西日本の列車を申し込んだ場合に限る。

「大人の休日倶楽部割引」適用商品なども登場

「大人の休日倶楽部割引」が適用された新幹線eチケット商品が登場。その他にも、「株主優待割引」「往復割引」が適用された新幹線eチケット商品、「大人の休日倶楽部パス」「週末パス」など一部のきっぷが購入できるようになる。

JRE POINTが貯まる

新幹線eチケット(指定席)で最大2%、チケットレスサービスで最大5%のJRE POINTを付与するほか、ビューカード使用すればさらにポイントを追加できるように。

貯まったJRE POINTは「特典チケット」や「アップグレード」(グリーン車などに変更)に使えるようになるという。これに伴い、現在JRE POINTからの交換商品として設定されている「VIEWカード・グリーン車利用券(新幹線・特急列車用)」は2021年6月30日をもって交換受付を終了する。

訪日外国人向け・法人向けサービスもリニューアル

「えきねっと」の訪日外国人旅行者向け「JR-EAST Train Reservation」をリニューアルし、指定席のみならず訪日・在留外国人向け鉄道パスや特急券+乗車券も扱えるように。

またきっぷの受け取りも指定の窓口だけでなく指定席券売機に拡大し、その他にも当日予約・当日受取、シートマップ対応、9言語対応を進める。

法人向けの「ビジネスえきねっと」もUIを刷新するとともに、「新幹線eチケットサービス」「えきねっとチケットレスサービス」「えきねっとトクだ値」の取り扱いを開始する。

規約改定とメンテナンス

リニューアルにより各種規約を改定。会員情報はきっぷの申込のほか、各種サービスにも利用できるようになる。また6月27日以降2年以上ログインしなかった場合は「えきねっと会員」自動退会となるため、定期的にログインを。

メンテナンスは6月26日20時から6月27日5時にかけて行われる。メンテナンス中は現行サイトでの「新規申込」ができないことに注意したい。

また、「新幹線eチケットサポートセンター」は2021年6月26日23時30分をもって終了する。JR東日本は、27日以降は「えきねっとサポートセンター」を利用するよう呼び掛けている。

鉄道チャンネル編集部
(画像:JR東日本)