船や物資を運んだ急斜面の線路跡、貨車やレールの下にいま地下鉄が走る

2021.05.08

京都には、急斜面にまっすぐ敷かれた線路の跡地を歩ける空間がある。

京都市営地下鉄 東西線 蹴上駅をGoogleマップでみてみると、その駅のすぐ北側にまっすぐにのびる線路跡がみえる。

これが、蹴上インクライン。傾斜鉄道とよばれる軌道で、ケーブルカーに似た構造をもつ。

蹴上インクラインは、琵琶湖疏水の大津から宇治川にいたる舟運ルート20.2kmの途中、水路落差のある急斜面2か所に設置された複線傾斜鉄道のうちのひとつ。

高低差は約36メートル。全長582mの世界最長傾斜鉄道跡で、船を運んだ台車(貨車)や線路も復元保存されている。

動力は当初、水車の力に頼った。のちに蹴上発電所ができると、電力を使ってドラムを回し、いまのケーブルカーに似た動かし方で運用していた。

1891(明治24)から運航が始まった蹴上インクラインは、舟運の衰退とともに1948(昭和23)年に廃止。

京都市文化財に指定されたいまは、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉と、四季折々の彩りをみせる線路空間のなかを、ゆっくり歩くこともできる。

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