【鉄の一瞥 16】 レールの表情 花咲線 釜石線 只見線 明知鉄道

2017.03.05

花咲線

筆者は“お得な切符の期間”になると、列車に揺られながら前面展望で駅の写真を撮りに出かけます。その時、レールの表情という言葉が浮かんできます。基本的に非電化のローカル線が好きなので、架線のない空は広く、駅に近づくと、そのまま棒状の単式ホームや、複雑に分岐して複数の線路に分かれる駅があります。そのレールの描く曲線に魅力を感じるのです。

季節や時間帯、そして列車の向かっている方角など、偶然が重なり合い太陽光線がレールに表情を与えるのです。

トップ画像は北海道花咲線、1月末の朝、厚岸駅から06:21の始発に乗り根室に向かっていた時に撮った姉別駅の写真です。乗っていた列車は釧路を05:35に出た根室行のキハ40ー1740です。

花咲線キハ40

前面展望は真ん中の貫通扉から撮っていますが、ワンマン仕様なので運転士用の丸い大きなバックミラーが有り、その下の空間から望遠レンズで前方を狙っています。ちょうど朝日が昇ってきたので前面展望は完全な逆光ですが、この大きな丸いミラーが朝日を遮ってくれたので線路に反射する朝日という面白い写真を撮ることができました。

このような事は本当に偶然です。同じように朝日が逆光になっている写真は多くがハレーションで見難いものになってしまいます。次の写真は釜石線の土沢駅。朝の7時頃です。JR東日本キハ100の運転席横から撮っていますが、朝日がやはり偶然遮られています。

釜石線

しかし、そのような斜光の写真は朝夕の限られた時間帯のもので、多くは普通の光で駅や駅に合わせて複雑に変化するレールを撮影します。

この写真は只見線の会津宮下駅へ会津若松から会津川口方面に向かっている時のアプローチです。

会津宮下

会津宮下駅は1941年(昭和16年)から1956年(昭和31年)まで、会津線のターミナル駅だったので多くの側線や今は使われていない転車台が残る広い構内があります。単線がその構内に向かって分岐し、また収束して単線になる様子を狙った写真です。

筆者はこの様に分岐し収束するレールが好きでよく撮影します。この明知鉄道で唯一列車交換を行う岩村駅のレールも律儀に分岐し、すぐに収束します。このレールはシンプルです。

明知鉄道

この様なレールの表情、気に入っていただけると嬉しいのですが。

(写真・記事/住田至朗)


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