倉敷市と倉敷貨物ターミナル駅の11.2kmを結ぶ水島本線と、水島~東水島 3.6kmの港東線をもつ、水島臨海鉄道。

気動車による旅客列車と、ディーゼル機関車けん引による貨物列車を運行するこの水島臨海鉄道に、新しい機関車が入ってきた。

DD200-601。

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DD200形は、ディーゼルエンジンで発電し、電動モータで駆動する、電気式ディーゼル機関車。画像は水島臨海鉄道公式Twitterで公表された光景。

国鉄時代につくられ全国各地に配置したDE10・DE11形ディーゼル機関車を置き換えるべく、2017年から川崎重工業でつくられているモデルで、搭載エンジンサイズはDE10の水冷4サイクルV型12気筒と同じ。

走行性能はDE10形相当とし、動軸数はDE10の5軸よりも1軸少ない4軸に。軸重(1軸あたりの重量)を低くおさえ、DE10形式でしか入線できない線区へも入線できる。

DD200形の開発にあたっては、JR移行後にJR貨物が導入したDF200形式電気式ディーゼル機関車と、EF210形式直流電気機関車などの開発技術を応用し、性能の確保と信頼性の向上を図った。

水島臨海鉄道には、国鉄DE11形ディーゼル機関車と同様のDE70形、入れ換え用の50t機 DD50形が在籍。JR貨物が発注したDD200形が、JR貨物以外の鉄道会社に配備されるのは初めて。

水島臨海鉄道に配備されたDD200は600番台。今後は京葉臨海鉄道などでも導入が計画されている。