JR西日本は大阪環状線開業60周年を記念して、60周年ロゴマークを装飾した列車を運行します。

今回、特別装飾がほどこされるのは323系列車2編成。装飾場所は、列車の先頭車両および最後部車両の前面ガラス部と上部です。

すでに装飾された列車(右)とこれから装飾される列車(左)
まずは前面の装飾からスタート
前面ガラス部の装飾

前面の装飾は、大阪環状線のマークに、環状線に乗り入れる関空・紀州路快速をイメージした青のラインと大和路快速をイメージした緑のラインを組み合わせたものです。かつて活躍した103系車両と今活躍している323系車両も描かれていて、環状線の歴史を感じさせるデザインになっています。

続いて、左上部の装飾
左上部の装飾。数字の「6」と「0」がつながっているのが印象的

左上のロゴは「6」と「0」をメビウスの輪のようにつなげたデザインが特徴。文字をつなげることで無限の可能性を秘めた路線をイメージしています。

JR西日本では2013年から「大阪環状線改造プロジェクト」を実施。「明るい、きれい、わかりやすい」というコンセプトのもとでの各駅の改良や、高架下・駅構内店舗のリニューアルなどに取り組んでいます。

「大阪環状線60周年ということで、地域のみなさまと連携して大阪の街の機運を醸成していけたらなと思っています」(西日本旅客鉄道株式会社近畿統括本部企画課 渡邉修二氏)

60周年ロゴマークを装飾した列車は、323系の2編成。2021年6月11日から12月下旬まで、大阪環状線とJRゆめ咲線で運行される予定です。

大阪環状線60周年を記念した取り組みとしては、装飾列車の運行以外には駅構内での展示や特設サイト開設も予定されています。

駅構内での展示は、大阪駅・京橋駅・鶴橋駅・天王寺駅・新今宮駅・西九条駅などで行われます。展示されるのは、大阪環状線の歴史や運行する歴代車両を振り返るポスター。特設サイトは大阪環状線の歴史などを紹介する内容のもので、JR西日本「おでかけネット」内に開設されます。

文/写真:鶴原早恵子