経済波及効果 2兆円、想定来場者数 2820万人、2025年4~10月に大阪 夢洲(ゆめしま)で開催される大阪万博。

近未来空間が夢洲に出現するいっぽうで、そのすぐ東にある大阪市此花区島屋には、明治・大正・昭和と90年以上続いた鉄道車両メーカーの名残がいまもわずかにある。

Googleマップで大阪市此花区島屋を検索すると、桜島線(JRゆめ咲線)安治川口駅がみえてくる。その大阪寄りで線路から北側に分岐するようなカーブを描く自動車道がある。

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この道と線路に囲まれた土地にあったのが―――日本最初の民間機関車メーカー、汽車製造。

設立は1896(明治29)年。鉄道庁長官だった井上勝が主導し、毛利五郎ら旧諸侯(江戸期大名)や住友吉左衛門ら財閥の出資をうけてここ大阪市此花区島屋に1899(明治32)年に設立した。

前述の、安治川口駅大阪寄りから分岐するように敷かれている自動車道は、汽車製造時代にあった引き込み線の跡。

画像↑↑↑は安治川口駅から桜島方をみた風景。この画面右側に、汽車製造 大阪製作所が広がっていた。

現役で稼働していた時代の上空からの画や、複雑怪奇な線路の移り変わりについては、またこんど。

―――安治川口駅沿いにある安治川口北公園へと歩くと、その途中に、汽車製造跡の碑がある。

また、大阪市此花区島屋の正蓮寺川側は、住友金属工業・住友電気工業の拠点で埋め尽くされている。これも、汽車製造をルーツとする名残かもしれない。

◆北港テクノポート線、舞洲のどこを線路が通るか
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