1月14日、大阪市此花区。ユニバーサルシティ駅から歩いてすぐ。安治川口駅の南端に、ブルーの箱型貨車ワムがいる。ここは関西化成品輸送専用線。レールはこの先、安治川口駅 西仕分線や通路線とつながっている。

関西化成品輸送専用線にいるワムは、コンテナ貨車にその役目をゆずり、いまこうして留置されている。

片渡り線で結ばれた関西化成品輸送専用線の線路3本では、この留置ワムの脇をちょこちょこ動くアントがいる。

作業員がひとりアントにまたがり、関西化成品輸送の本業のひとつ、貨物運送取扱の作業中。ポイントをがちゃんと手動で切り替えて、アントに燃料をスポイトで入れて、アントを動かして「医療用外劇物」「第4類 特殊引火物(二硫化炭素)」と記された UT7C-5000系タンク積載コキを移動させている。

1965年に創立した関西化成品輸送は、専用の岸壁、鉄道専用線、40基のタンク、危険物倉庫、高圧ガス容器再検査所を保有する化学品の総合ターミナル。

構内には側線を敷き、鉄道輸送に直結。ISOタンクコンテナ、JRタンクコンテナの積み卸しを行っている。また、この専用線の右側には、安治川に面した専用岸壁を備え、船による積揚(つみあげ)も対応する。

主要株主らんには、JR貨物や総合車両製作所、川崎重工業といった名前が並んでいる。安治川口駅の貨物トラック出入口には、JR貨物グループであることを示す看板も立っている。

―――関西化成品輸送のワムやコキの入れ換えシーンは、ユニバーサルシティ駅前のホテルユニバーサルポートヴィータ裏、岸壁の遊歩道からみえる。