6月20日17時半ごろ、送電トラブルで山手線をはじめ、湘南新宿ライン、埼京線、中央線快速、中央・総武線各駅停車などが運転を見合わせた。

この送電トラブルは、東京都渋谷区神宮前にあるJR東日本 渋谷変電所と、山手線などの架線をつなぐ直径3cmほどの送電ケーブルに亀裂や傷が入り、漏電を検知するセンサーが作動して送電がストップしたという。

現時点で、この送電トラブルの直接的原因は公表されていないなか、水トリーや、ネズミなどによる咬害(​こうがい)などの可能性もみている。

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水トリーとは、高圧の電気を構内に引き込む高圧ケーブルに起こる亀裂現象で、この高圧ケーブルの絶縁に使われる架橋ポリエチレンケーブル(CVケーブル)の架橋ポリエチレンに、水と電界の関係で小さな亀裂が発生、枝状(tree:ツリー/トリー)に広がっていく現象。

この送電トラブルで山手線をはじめとする6路線などが4時間前後運転を見合わせ、22時ごろまでに全線で運転を再開。約16万人の足に影響したという。

また、駅間で立ち往生した山手線と湘南新宿ラインの電車内に閉じ込められた乗客らは、線路上を歩いて最寄り駅まで移動。その安全上、ちかくを走る中央線や中央・総武線の電車も一時ストップした。