2022年春の3新駅開業後の気仙沼線BRT(上)と大船渡線BRT(下)の路線図

JR東日本盛岡支社と東北工事事務所は2022年春から、気仙沼線BRT(バス高速輸送システム)に2つの新駅を開設する。大谷海岸―陸前階上間の新駅が「大谷まち(おおやまち)」、不動の沢―気仙沼間が「東新城(ひがししんじょう)」。さらに、大船渡線BRTの気仙沼―鹿折唐桑間には、「内湾入口(八日町)(ないわんいりぐち・ようかまち)」を開設する。

気仙沼線BRTと大船渡線BRTは、2011年3月の東日本大震災で被災した、両線の海岸線近くを走る区間の線路跡地を利活用して、2012年(気仙沼線)、2013年(大船渡線)から運行を開始した。一般道を走る一部区間を除き、かつての線路跡を改修した専用道を走行。高い定時性運行などで、自然災害で被災した鉄道線区のバスによる復旧・復興という、新しい再生方法を提示した。

新駅に関しては、2017年に大船渡線BRTに八幡大橋(東陵高校)、2018年に気仙沼線BRTに志津川中央団地、2019に同線岩月と地元の要請に応じて開設してきたが、今回はいずれも気仙沼市内に3つの新駅を設けることにした。特に東新城と内湾入口は、始発(終着)の気仙沼駅の隣駅で、住宅地最寄りとして一定の利用が期待できる。

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大谷まち駅は2021年7月、東新城駅は同10月ごろ、内湾入口(八日町)駅は同9月ごろにそれぞれ着工の予定。今回の新駅開業で、気仙沼線の駅数は26駅、大船渡線は27駅になる。

文:上里夏生
(資料:JR東日本盛岡支社)