JR九州商事の「ドローンスクール」=イメージ=

JR九州グループのJR九州商事は、新規ビジネスとして「ドローンスクール」を開講する。国は2022年度から小型無人機の操縦に国家ライセンスを導入する方針で、同社は一般的な空撮のほか、建設現場や農業関係、測量・計測、災害対策などに一定の需要を見込む。

JR九州商事はドローンビジネス進出にあたり、社員をインストラクターとして養成。企業レベルでは、ドローン操縦者育成で6000人以上の講座修了者を送り出した実績を持つ、国土交通省航空局認定のドローン撮影クリエイターズ協会(DPCA)の傘下に入り、準備を進めてきた。

講座は座学と実習に分かれ、最初の座学はインターネットを利用したeラーニング方式で実施、法規や基本知識を習得してもらう。その後、2日間の実技講習は、福岡市内または近郊の体育館など屋内で実施。ドローンを有人地帯(第三者上空)で飛ばすための目視外飛行(レベル4)に相当する技術習得を目指す。

操縦技術や整備点検の技量を見極め、実技検定試験に合格すると、国交省が認定する「操縦技能証明証」が発行される。

実技講習は初回が8月23、25日、2回目が9月9、10日、3回目が10月21、22日で、各回定員6人。11月以降も月1回程度の開催を予定する。JR九州商事は自社のホームページに、申し込み方法などを詳述したリーフレットを掲載している。

文:上里夏生
(画像:JR九州商事)