【木造駅舎カタログ】呉線007/57 天応駅

2021.09.26

※2020年8月撮影

トップ画像は、呉線天応(てんのう)駅。沖に江田島北部が浮かぶ瀬戸内海に面した駅です。右の構内跨線橋で島式ホームに渡ります。駅前の道路の反対側は崖になっていてカメラが下がれないので正面では無く少し南側からの撮影です。屋根はスレート葺き。

駅舎の向こうには海の青。駅は東から張り出す山に面しているので天応の市街地は駅の北側にあります。駅と瀬戸内海の間には国道31号線が通っています

「てんのう」という駅名では、JR東日本男鹿線の天王駅があります。秋田県と広島県ではずいぶん離れていますが。

南側。こちら側の妻壁はごく普通。

※2020年8月撮影

天応駅は、1903年(明治36年)国が開業。山陽鉄道が運営。1906年(明治39年)山陽鉄道国有化。1909年(明治42年)線路名称制定で呉線の所属駅になりました。1963年(昭和38年)貨物取扱廃止。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR西日本に継承されます。2007年(平成19年)ICカード対応化。2018年(平成30年)駅は無人化。駅舎の建設時期は未詳です。

国道31号線をはさんで駅の北側に中国化薬(株)本社があります。

※2020年8月撮影

偶然ですが、この鉄道旅で厚狭駅近くのビジネスホテルに連泊しました。コロナ・ウイルス感染拡大の影響で宿泊客が少なく、朝食をサービスしてくれるおばちゃんと食後に雑談していたら「中国化薬に長く努めていたけど退職して在所の厚狭に戻って来た」と言われて始めて「中国化薬」という企業を知ったのです。おばちゃんの話では「会社の名前は化ける薬と書くけど火薬を作っている大きな会社」とのことでした。

※2020年8月撮影

駅舎の北側の妻壁、屋根の庇が無い珍しい造りです。左に駅前の「崖」が一部写っています。駅前は「崖」なのです。

※2020年8月撮影

天応駅で困ったのは、呉線快速安芸路ライナーが停車しないことでした。朝11時から14時まで1時間に快速は2本運転されていますが、各駅停車は1本だけなのです。1時間に1本あればローカル線としては良い方なのですが、何しろ駅前は「崖」。海側に出る踏切は南北とも200mくらい離れているのです。駅には清涼飲料水自動販売機があったので暑さしのぎの飲料には不足しませんが、待合室が暑かった。(笑)

※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。

(写真・文章/住田至朗)


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