いよいよ2025年も残りわずか。カウントダウンイベントや初詣、初日の出の計画に欠かせないのが「電車の運行情報」です。
今年の首都圏は、JR東日本が山手線など主要6路線で終夜運転を実施する一方、東京メトロや都営地下鉄、小田急電鉄などは実施しないなど、各社で対応が大きく分かれています。「深夜の移動はできる?」「終電の繰り下げはある?」といった疑問を解決するため、大手私鉄から地下鉄まで、2025-2026年の年末年始ダイヤを最新情報に基づいて一覧にまとめました。お出かけ前にぜひチェックしてください。

JR東日本・終夜運転を6路線で実施

JR東日本は、首都圏の6路線で大晦日~元旦にかけて終夜運転を実施します。

対象となるのは、山手線、京浜東北・根岸線、中央・総武線各駅停車、中央線快速電車、横須賀線、総武本線・成田線です。これまでの年で実施されていた青梅線での終夜運転は、今回は実施されません

【参考】JR東日本の2025-26年「年末年始の終夜運転」首都圏6路線のみで実施、青梅線は対象外!武蔵御嶽神社 初日の出号は運転あり https://tetsudo-ch.com/13015535.html

また、東海道・山陽新幹線「のぞみ」など一部の特急列車では、年末年始期間中は「全席指定席」として運行されます。必ず事前確認をお勧めします。お子様連れ専用車両の設定なども拡大されています。

終夜運転を実施する私鉄は、京王・京成の2社

私鉄各社では対応が分かれています。成田山新勝寺や高尾山薬王院など、初詣スポットや初日の出スポットを持つ路線では終夜運転や臨時列車が設定されています。

京成電鉄

大晦日~元旦にかけて、京成上野~京成成田間および押上~京成金町間で終夜運転を実施します。また、シティライナー(成田山開運号)などの臨時列車も運転されます。

【参考】京成電鉄の2025_26年末年始ダイヤは?大晦日の終夜運転に正月三が日の列車増発、初詣に便利な「成田山開運号」を臨時運行(※2025年11月掲載) https://tetsudo-ch.com/13017552.html

京王電鉄

京王線新宿~高尾山口間で終夜運転を実施します(井の頭線などは実施なし)。新宿発の座席指定列車「京王ライナー迎春号」も計4本運行されます。

【参考】京王線の年末年始ダイヤは?大晦日に新宿~高尾山口で終夜運転を実施、臨時座席指定列車「京王ライナー迎春号」を4本運行(※2025年12月掲載) https://tetsudo-ch.com/13019022.html

東京メトロ・都営地下鉄は、終夜運転の実施は無し!

東京メトロは、全線において大晦日の終夜運転や終電の繰り下げ、初電の繰り上げを行いません。2025年12月30日(火)~2026年1月3日(土)までの5日間は、各線とも「土曜日・休日ダイヤ」で運転します。なお、銀座線や丸ノ内線など一部路線では運転本数の変更があるため、利用の際はご注意ください。

都営地下鉄についても、原則として終夜運転は実施せず、年末年始期間は土休日ダイヤで運行する計画です。

【参考】東京メトロ、年末年始は全線で土休日ダイヤ運転 大晦日の終夜運転なし 12/30~1/3 https://tetsudo-ch.com/13018418.html

東急と京急は、終夜運転は無いが終電電繰り下げを実施

東急電鉄

終夜運転は実施しませんが、大晦日の深夜に東横線・田園都市線で渋谷発の終電繰り下げ(臨時列車の運転)を行います。

京急電鉄

終夜運転は行いません。大晦日は一部区間で終電を繰り下げて運転するほか、元日早朝には「初日号」などの特急列車を運転します。大師線ではお正月の三が日に増発が行われます。

小田急・東京モノレールは早朝の臨時列車を運行のみ

小田急電鉄

終夜運転は実施しません元日の早朝に新宿から片瀬江ノ島へ向かう特急ロマンスカー「ニューイヤーエクスプレス」が運転されます。

東京モノレール(東京パノラマライン)

終夜運転は実施しません。2026年元日には「初日の出」観賞に便利な臨時列車(羽田空港第2ターミナル行き)を、早朝に運転します。東京モノレールは、年末年始期間に「空港快速」を増発します。

他の私鉄各社は、土休日ダイヤや臨時ダイヤのみ

他各社は、終夜運転の実施は有りません。

西武鉄道、東武鉄道、相模鉄道、つくばエクスプレス

大晦日の終夜運転は実施せず、年末年始期間(概ね12月30日~1月3日または4日)は土休日ダイヤで運転します。

ゆりかもめは、12/30-31にコミケ増発あり

ゆりかもめは、終夜運転は行いません。12月30日(火)・31日(水)は、臨海副都心でのコミケなどのイベント開催に伴う臨時ダイヤ(土曜・休日ダイヤ比較で1日91本増発)での運行になります。1月1日~4日は土休日ダイヤでの運転となります。

各社とも、利用状況に合わせてダイヤを変更しています。コロナ禍を経て、鉄道各社の年末年始のあり方は「一律の終夜運転」から「需要に合わせたスポット運行」へと大きく変わりました。行きは良くても帰りの電車がない・・といった事態を避けるためにも、乗換案内アプリだけでなく、各社の公式サイトで最新の運行情報を確認することをお忘れなく。素晴らしい2026年の幕開けとなりますように!
(写真:PIXTA、鉄道チャンネル)

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

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