【木造駅舎カタログ】山陰本線25/125 宍道駅
※2020年8月撮影
トップ画像は、山陰本線宍道駅。大好きな木次線に乗るために宍道駅には3回来ていますが、常に曇天でした。4回目にして初めて太陽光線を浴びる駅舎を見ました。
典型的な曇天の宍道駅。2009年(平成21年)12月です。2017年(平成29年)に駅舎が手直しされる前の姿ですが基本的に外観は変わっていません。駅前ロータリーなどは整備されていません。
※2009年12月撮影
最も大きな違いは駅事務部分の窓に格子が無いコトです。駅名標も大きな看板状。
※2009年12月撮影
県道まで行って駅前広場というか駅前ロータリーと右に大きな宍道郵便局。何度も宍道駅に来ていますがこの郵便局の視覚的記憶がないのです。筆者は見た風景を比較的よく記憶しているのですが。
※2020年8月撮影
宍道駅は、1909年(明治42年)国有鉄道山陰本線が松江駅から延伸され終着駅として開業しました。翌年山陰本線は、隣の荘原駅まで延伸されます。1916年(大正5年)簸上(ひかみ)鉄道線(現・木次線 1934年/昭和9年国有化)が木次駅まで開業。1983年(昭和58年)貨物取扱廃止。ホームに「終着駅開通八十周年記念 平成元年十一月七日建立」の碑があります。平成元年は、1989年。この石碑の建てられた三日後にベルリンの壁が崩壊しました。
2017年(平成29年)「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」運行に合わせて駅舎改修。駅舎の左に新しいトイレが建てられています。
※2020年8月撮影
とにかく、この日島根県の最高気温は37.3℃でしたから、宍道駅の待合室にエアコンが効いていたのには感動しました。山陰本線の木造駅舎で冷房は唯一度の体験です。それでも移動の山陰本線列車内は涼しいので助かりました。考えてみたら山陰に来たのはいつも冬です。上の2009年の宍道駅はクリスマス・イヴの日です。(笑)
冬に無人駅の多い木造駅舎巡りはしていません。暖房の無い待合室に1時間半もいたら完璧に凍えます。
※2020年8月撮影
駅事務部分の窓には縦型の格子が付けられています。駅舎前の歩道が広いのと宍道郵便局が大きいのが分かるカット。
※2020年8月撮影
※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。
(写真・文章/住田至朗)