「展望車」の導入位置(上)とイメージイラスト(下)

東武鉄道は2021年9月24日、「SL大樹」「SL大樹ふたら」の客車として、かつてJR四国で活躍していた12系客車を改装した「展望車」を新たに導入すると発表した。

導入車両はぶどう色の「オハテ12-1」(11/4デビュー)と青色の「オハテ12-2」(11/13デビュー)。いずれも客車編成の中間車両とする。座席数は64席。料金はSL座席指定料金、DL座席指定料金ともに変更なし。

導入に際し、SLが活躍した昭和30年代の客車をイメージした大規模リニューアルを実施する。具体的には開閉可能な側窓や開放型展望デッキを設置し、SL運行による煙や風を感じられるようにする。

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またグループやファミリーに適したボックス席と大きなテーブル、カウンターやモニター・パンフレット台等を設けたフリースペースも備える。

さらに展望車の車両下部には車外向けのスピーカーを設置し、主に沿線のおもてなしに感謝するツールとしてメロディホーンを鳴動可能な仕様とする。音源は「SLが力強く走る様子」「沿線から手を振ってくださる方へ」をテーマに、栃木県出身のエレクトーン奏者、とちぎ未来大使の倉沢(くらさわ)大樹(だいじゅ)氏が作曲した。

導入後はぶどう色客車編成と青色客車編成での運転を予定しており、「従来からのドリームカーなどバラエティー豊かな車両の組み合わせによって、これまで以上にSLの旅をお楽しみいただけます」(東武)とする。

東武鉄道は導入にあわせ東武55駅で「12系展望車就役 記念乗車券」を計3,000セット発売。また東武トップツアーズでは先行乗車できる旅行商品「DL大樹展望車お披露目ツアー」を販売する。

画像:東武鉄道
記事:鉄道チャンネル(https://tetsudo-ch.com/