「鉄道技術展2021」に見た鉄道の未来(前編) 目指せ「長方形モデル」!? 駅はプラットフォーム、会社はプラットフォーマー【コラム】

2021.12.04

鉄道技術展2021にはJR東日本グループからジェイアール東日本商事が出展。駅の安全確保や案内を受け持つディスプレイ式の「AIさくらさん」などを実演しました

〝安全・安心・快適・環境・省エネを追求〟をキャッチフレーズに、新しい鉄道技術を集めた「鉄道技術展2021」が2021年11月24日から3日間、千葉市の幕張メッセで開かれ、2万4717人が来場しました。並べて語られることもある、同年の「東京モーターショー」が見送られた中で、鉄道の総合展が盛況のうちに開催できたことを、まずは素直に喜びたいと思います。

特徴的な出展者や新製品・新サービスは本サイトでも詳報されていますので、ここでは視点を変えて、「会場で見付けた鉄道の未来」を共通テーマに3回の連載をお届けします。2020年からの鉄道はコロナで大打撃を受けたわけで、事業モデルの変革が必要なことは関係者やファンの認めるところです。その答えは技術展にあったということで、初回は「鉄道がつくる新しい社会価値」。

100年に一度のモビリティ革命

鉄道技術展では併催事業として、20件近い講演会やパネルディスカッションが開かれました。2021年は「鉄道国際シンポジウム(STECH2021=エステック)」の開催年で、一部プログラムはSTECHと合同開催されました。

初日の2021年11月24日に基調講演したのは、JR東日本の小縣方樹顧問。同社代表取締役副社長・鉄道事業本部長など要職を歴任、UITP(国際公共交通連合)会長を務めるなど国際経験も豊富です。

講演を終えた小縣JR東日本顧問。100年に一度のモビリティ革命に引っかけて、100年に一人の逸材・大リーグの大谷翔平選手を取り上げるなど鉄道を離れた話題も織り交ぜました

講演タイトルは、「公共交通からはじまる革新的な価値の創造」。振り返ればコロナ前から交通は、環境問題とか自動運転とかMaaSとか、「100年に一度のモビリティ(移動)革命」と称される大変革期を迎えていたわけで、JR東日本は変革を乗り越える中で存在感を高めようというのが全体の流れです。

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