「もう、何回かほんと泣きそうになった……」

いっしょに観劇した20代女子は、1時間半のイマーシブシアター(体験型公演)終演後に、目をうるませてそうつぶやいた。

―――ここは、お台場ヴィーナスフォート。ここにいま、「日本初の常設イマーシブシアター(体験型公演)」といわれる、最新ダンスステージ空間がある。

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その名も、「Venus of TOKYO」(ヴィーナスオブトーキョー)。

同時多発的に巻き起こるパフォーマンスを移動しながら五感を使って体験する“ステージと客席の境界がないシアター”だ。

この Venus of TOKYO は、出演者がセリフを発することなくダンスと一部のナレーションのみで進行。

観客も入場時に配られる指定のマスクを着用し、演者も観客も声を発することなく作品に没入できる構成で、コロナ禍でも楽しむことができるのも特徴。

まずは、そのイントロダクション動画↑↑↑をチェックして、ここからは Venus of TOKYO を読み解くカギを、紹介しよう↓↓↓

何度観てもエンディングが異なるシナリオ構成!

「Venus of TOKYO」は、秘密クラブで行われるオークション会場がメインステージ。演者と同じ席に座り、イマーシブシアターがスタート。

物語は、「黄金の林檎が握られていたという伝説を持つ「ミロのヴィーナスの失われた左手」が出品される」という噂から始まる。

この「Venus of TOKYO」の最大の特長は、観客の行動によって変化する、マルチエンディングストーリー。

だから、二度と同じ内容が繰り返されない。何度観てもエンディングが異なるような仕掛けで構成されている。

観客は、秘密クラブの「特別な招待客」として会場に入り込むイメージで物語に没入。

物語のなかから、一人の登場人物としてストーリーに隠された「謎解き」に挑むことで、その謎解きの結果次第でも物語が変わっていく―――。

しかも観客はグループに別れて動くから、何度観ても違う視点に!

実際にオークション会場に入っていくと、最初に着席する座席は演者によって指示を受けた位置に座る。

そこで観客グループが決まり、そのグループでいっしょになって各部屋にあるダンスストーリーを観ていく。

そこには謎解きのヒントになるビジュアルがいろいろ隠されていて、そのヒントを集めていくと、謎が解ける“コード”が浮かび上がってくる!

また、後半には観客グループからはずれて自由に動き回れる時間がある。このとき、お気に入りのダンサーを追いかけてもよし、謎解きのヒントを探しまわるのもあり。

この自由時間で、物語のシナリオが大きく動く可能性もある。そこは、行ってみてのお楽しみ―――。

ダンサーの迫真の演技と演奏が、半径1メートル以内で繰り広げられ、ダンサーと目があうこともしばしばある、まったく新しいイマーシブシアター「Venus of TOKYO」(ヴィーナスオブトーキョー)。

また観に行きたくなる魅力とドキドキ感、チケットの詳細やストーリーが気になる人は、公式サイトをチェックしてみて↓↓↓

◆ Venus of TOKYO
https://venus-of-tokyo.com/

手がけるのは、ダンスカンパニー「DAZZLE」

この「Venus of TOKYO」を手がけるのは、ダンスカンパニー「DAZZLE」。

日本での先駆的な存在として近年多数のイマーシブシアターを上演し、日本初となる常設イマーシブシアターを開業。

主宰は、歌舞伎俳優で人間国宝の坂東玉三郎氏の公演でも振付を担当し、さまざまなアーティストの振付、映像作品・舞台への参加も行うダンサー長谷川達也。

「Venus of TOKYO」フォトアルバム