京都鉄道博物館で、12月17日から21日まで103系車両の特別展示が行われます。その入線風景や特別展示の様子を紹介します。

103系は、1969年から2017年の間大阪環状線を走っていた列車。大阪環状線からはすでに引退してしまいましたが、今でも根強いファンが多い人気列車のひとつです。

今回展示されたのは、奈良線を走る現役の103系。4両編成の列車を2両ずつに分割して展示する、ややイレギュラーな形での展示となりました。

入線を待つ4両編成の103系
一旦入線し、先頭車1両を切り離します
残った3両は再度外に出ます
もうひとつの引き込み線に入り、中間車両2両を切り離します
残った1両はまた外に出て、もう一度最初の引き込み線に入ります
先頭車両2両、中間車両で入線完了!

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103系の特別展示では、車両展示のほか幕回しの実演、実際に103系を運転したことがあるJR西日本社員による車両解説ツアーなどのイベントも行われます(車両解説ツアー付き入場券はすでに完売)。

実際に運転経験がある社員による解説は聞き応え十分
ツアー参加者は103系の運転台にも入れます

103系が活躍した大阪環状線では現在、「大阪環状線改造プロジェクト」として新型車両の導入や駅のリニューアル、地域と連携したさまざまな取り組みなどが行われています。その様子と大阪環状線の歴史がよくわかるのが、本館2階企画展示室で行われている大阪環状線開業60周年企画展「大阪環状線~大阪まあるく60年~」です。

本館2階展示室入り口
各駅紹介やレアなヘッドマークの展示も
実際に鶴橋駅で使われていた券売機

この展示の中で特に来場者の注目を集めていたのが、各駅の発車メロディーが流れるボタン。親子連れなどが押しては「これ聞いたことがある!」と話をしていました。

ボタンを押すと、各駅の発車メロディーが流れる
駅名看板の下に描かれているのは各駅のシンボルフラワー
103系のレアグッズや、最新型の323系関連の展示もあり

大阪環状線開業60周年企画展は、2022年3月6日まで開催されます。期間中には103系特別展示のほか、講演会やクイズ、SNS投稿企画など、大阪環状線に関連したさまざまな企画も行われます。

記事:鶴原早恵子(写真は全て筆者撮影)