※2021年12月撮影

トップ画像は、成田線下総橘(しもうさたちばな)駅。総武本線の松岸駅からそのまま成田線に乗りました。

成田線は、総武本線の佐倉駅から分岐して成田山新勝寺の成田駅を経て松岸駅で再び総武本線と一緒になります。成田駅から常磐線我孫子駅までの我孫子支線、成田空港までの空港支線が分岐しています。また香取駅からは鹿島線が分岐するという複雑さ。

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佐倉駅~松岸駅間75.4km、成田駅~我孫子駅間32.9km、成田駅~成田空港駅間10.8km。佐倉駅から成田空港線が分岐する地点までは複線、それ以外は単線ですが全線直流電化されています。

松岸駅の西側1kmほどで総武本線と分岐した成田線は利根川に沿って右岸を走ります。北側車窓からは時折利根川が見えます。

下総橘駅、駅舎は成田線の東、利根川と国道356号線の側にあります。

※2021年12月撮影

無人駅です。筆者が訪れたのは15時半頃でしたが、年末ということもあって学生さんたちの姿は無く駅は森閑としていました。

※2021年12月撮影

下総橘駅は、1933年(昭和8年)成田線の駅として開業。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR東日本の駅になりました。ホームは1面1線の棒状駅。

※2021年12月撮影

駅舎の南側に新しいトイレが有ります。鉄筋コンクリートですが美しい屋根瓦がのっています。

※2021年12月撮影

駅舎出入口。改札口にはICカードSuicaの簡易改札機。その横に「乗車駅証明書発行機」、久しぶりに眼にしました。

※2021年12月撮影

駅正面には大きな東庄町の観光看板。真っ直ぐ行けば国道、神社(星之宮大神)の鳥居が見えます。風ろまん、はっぴいえんど(筆者の好きなバンド)みたいです。

※2021年12月撮影

流石に日暮れが近づいてきたので撮影を切り上げ、この日の宿がある銚子駅に行きました。

海軍航空基地の格納庫を使った旧駅舎時代から何度も来ていますが駅前の「日本初の修学旅行到達の地」という石碑に初めて気付きました。

※2021年12月撮影

横の説明板によれば、明治19年、東京師範学校の生徒99人が真冬の2月15日に徒歩で東京を出発。20日朝、銚子に到着。海浜で実習を行い再び徒歩で25日に東京に帰っています。1886年の修学旅行、ほとんど軍隊の行軍訓練ですね。

※2021年12月撮影

※タイトルは『木造駅舎』となっていますが、厳密に「構造として木造建築」の駅舎だけをとりあげているワケではございません。あくまでも筆者が好感を抱いた駅舎を恣意的に選ばせていただいています。外観が明らかに木造建築と異なる場合でも、煩雑を避けるためタイトルは【木造駅舎カタログ】のまま進行いたします。悪しからずご了承ください。

※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。

※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道を撮影する時は感謝の気持ちを伝えましょう。ありがとうございます。

(写真・文章/住田至朗)