「わたしも自転車を持ち込まず、身ひとつで B.B.BASE に乗ってみたんですけどね、これが意外とおもしろい旅なんですよ」

そう教えてくれたのはJR東日本のなかの人。

実はこの209系改造 千葉サイクル列車 B.B.BASE(BOSO BICYCLE BASE:房総バイシクルベース)は、登場時、旅行ツアー商品のみの発売で、特急列車のようにふらっと乗ることができなかった。

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それがことし3月からは、全車、指定席券を購入すれば乗れるようになり、房総の旅がぐーんと広がる予感。

まずは B.B.BASE ってどんな車両かをおさらい。ベース車両は、京浜東北線や南武線などで活躍した通勤型車両209系。

ベース車両は、浦和電車区に所属し京浜東北線10両編成で活躍後、中原電車区へ移り南武線6両編成へと転身。のちに幕張車両センターに移り、209系2200番台として房総のローカル輸送を支えた。

そして B.B.BASE として改造を受け、内装も外装もがらりと変身して登場。自転車を積めるスペースや、足もとゆったりの大型テーブル付きボックス席、コンセントなどがついた。

4号車は、ロングシートやスタンドチェアがあるフリースペース。開放感があって、車窓を独り占めできるような空間で過ごすのもいい。そして……!

B.B.BASE でつなぐ209系&E131系ボックス席の房総旅も!

たとえば、安房鴨川まで行く B.B.BASE から、209系普通列車に乗り継いで房総一周ボックス席を続けるのもいいし、流行りのE131系に乗り継ぐのもいい。

本千葉・東千葉からも乗れるから、千葉県民も指定席券を買ってサッと乗れる。

逆に、本千葉・東千葉から、夜に都心に向かうさいも、総武線快速グリーン車と同じような感覚で、指定席券を買って乗れる。

普段使いの列車が、B.B.BASE 指定席券を買うだけで、ちょっと違った車内空間に変えられる。

鹿島神宮から鹿島臨海鉄道大洗鹿島線などへと乗り継ぐ茨城ローカル線旅もいい……。

―――いろいろ楽しくなってきた、209系 B.B.BASE の房総ローカル線旅。

運行日や運行ダイヤなどの詳細は、B.B.BASE 公式サイトに載っているから、この春に新しい“209系房総旅”を楽しんでみて。

◆「B.B.BASE」2022年春から全車指定席発売開始 びゅう旅行商品は発売終了
https://tetsudo-ch.com/12129777.html