消えた会津鉄道の電車、会津線電化開業後の歴史をたどった6050系200番台
会津鉄道が所有する唯一の電車、6050系200番台が、所属する南栗橋車両管区新栃木出張所から自走で北館林荷扱所へとむかい、すでに解体されてしまった。画像は同形式の6151編成。
アルナ工機が1990年につくった会津鉄道 6050系200番台は、100番台とともに 完全新造車。
完全新造車と分けるのは、もともと6050系は電動機や台車などの足回りを2ドアセミクロスシート車6000系から流用してつくられたから。
会津鉄道にいた6050系200番台2両編成1本(モーターつき車61201+モーターなし車62201)は、1990年、同社 会津線 会津田島~会津高原尾瀬口 15.4km が直流1500V電化開業したのにあわせて投入された編成だった。
こうした電車が廃車される背景には、東武鉄道・野岩鉄道・会津鉄道を直通する普通電車がことし3月に消滅したことなどがあげられる。
3社直通の普通列車は消えたけど、特急列車は残っている。いま、浅草から西会津へむかうには、500系 特急リバティ会津で一気に会津田島までむかい、そこから会津鉄道の気動車に乗り換えるルートで、4時間とちょっと。
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