165系譲りの走りや息吹、107系が吾妻線を走っていたころ

2022.04.25

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この5本しか出発列車がない山間の終着駅―――大前。

高原キャベツやとうもろこし、ズッキーニの産地としても知られる群馬県 吾妻郡 嬬恋村にある、吾妻線の終着駅。

大前駅は、1971(昭和46)開業当時から無人駅で、ホームは1面。画像はその1面ホームにつける高崎車両センター所属107系。ちょうど10年前の2012年の光景。

この107系は、国鉄急行形電車165系の主電動機・台車・補助電源装置・ブレーキ制御装置・空気圧縮機・冷房装置などを再利用したモデルで、「その走りやサウンドは165系そのもの」と語る人もいる。

編成は、モーターつき車両とモーターなし車両が1両ずつペアを組む2両編成を基本とし、この日は2両基本編成2本を連結し4両編成で走っていた。

画像↑↑↑はホームの高崎寄りにある大前踏切付近から撮影。

大前行き電車はひたすら上り勾配の吾妻線を165系譲りのモーター音を唸らせながら、登りつめ、最後の上り勾配を行くころには、行き先表示を折返し「高崎」にして大前駅に入ってくる。

一番上の画像のように、大前に到着した列車は、運転士と車掌が交代し、20分前後の停車時間をはさんで、再び高崎へむけて出ていく。

107系は2017年にJR東日本から姿を消したけど、いま高崎からのびるローカル私鉄 上信電鉄で700形電車として第2の人生を歩む車両もいる。

勾配のきつい吾妻川沿いの線路から、鏑川(かぶらがわ)に沿って行くゆるやかな線路に仕事場を移した107系―――。

165系譲りの走りや息吹は、いま上信線で体感できる。


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