広島市街へと注ぐ太田川に沿って、上流へとさかのぼるように伸びる、15.6kmの盲腸線―――可部線。

その歴史は古く、ルーツは1909(明治42)年に大日本軌道が敷いた線路。軌道から鉄道へ、そして2017年、可部駅と荒下県営住宅跡地(現 あき亀山駅)までの1.6kmが電化延伸し、電車が走りはじめた。

そんな可部線の新しい終着駅が、あき亀山駅。

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あき亀山駅のホームは、頭端式の1面2線構造。ホームと改札口はL字でつながり、無人駅ということで、人が常駐できる駅舎のような空間はみあたらない。

また、2番線の南側には、架線ありの留置線が2線、さらにその南側(太田川寄り)に非電化留置線が1線あり、保線用らしきスペースもある。

いまこのあき亀山駅の南側には、このエリアののどかな風景とは一線を画するデザインの建造物、広島市立北部医療センター安佐市民病院が出現している。

また、このあき亀山駅から北へ、広島市立亀山小学校へむけて240メートルほど歩くと、この新しい病院とは対照的な鉄道保存施設にも出会える。

それが、旧河戸駅待合所というモニュメント。

かつての河戸駅は、現在の河戸帆待川~あき亀山にあった。その河戸駅があった付近にはいま、線路をまたぐ歩道橋がある。

線路のない旧河戸駅待合所へは、あき亀山駅から歩いて5分。再び可部線列車に乗るまで、旧駅や山川をめでる20分を、体感してみて。

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