電車ですぐにアクセスできる福岡空港、モノレールですぐに市街地へ出れる那覇空港……便利な空港もあれば、市街地からけっこう離れてる空港もある。

広島空港もそんな「意外と遠い空港」のひとつ。

広島空港と広島市内は、広島空港連絡バスが50分で結んでいる。そのほかにも、呉・福山・三原・竹原・尾道・西条などに空港連絡バスが走っている。

そこを山陽線の電車と路線バスで行くのも、あり

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実は広島市街と広島空港の間は、路線バスと山陽線電車でも行ける。

たとえば広島駅から広島空港へ行く場合は、広島駅から山陽線の電車で白市(しらいち)駅へ行く。所要時間はだいたい45分ほど。

この広島~白市には、海田市(かいたいち)駅あたりから瀬野川沿いを行くおだやかな川沿いの風景が楽しめる。

そして、瀬野川でピンとくる人は鉄道好き。この広島~白市の間には、山陽線の難所、セノハチで知られる瀬野~八本松の急勾配・急曲線を体感できる。

運がいいと、オレンジのEF67形電気機関車や、EF210形電気機関車によるプッシュプルの貨物列車に遭遇するかもしれない。

白市駅のギャップ萌え、芸陽バスの15分

1895(明治28)年に開業した白市駅には、駅舎内に「広島空港 国内線出発全便」の出発ダイヤなどが表示されている。古びた駅舎にこの出発表示のギャップが新鮮。

ここ白市駅からは、芸陽バスの路線バスに乗る。広島空港行きバス停も、英語表記と石州瓦の駅前家屋のギャップ萌えがいい。

白市駅から広島空港は、まさになにもないローカル県道の風景のなかを行き、まるであの人気番組の出演者になった気分♬

標高330mの小高い丘の上にある広島空港に近づいてくると、芸陽バスの車窓に、滑走路10方向(西側)に赤い進入灯が映ると、空港へももう少し。

直行の空港リムジンバスよりもちょっと時間がかかるけど、山陽線と芸陽バスの旅時間も、いいかも。