夜の川崎貨物駅を見る

話をWILLER EXPRESSの夜景バスツアーに戻して、鉄道ファンの視点でワンポイント。川崎市の工場地帯を走る鉄道には、京急大師線とJR鶴見線(路線は川崎市川崎区と横浜市鶴見区にまたがります)ですが、もう一つJR貨物の東海道線貨物支線(東海道貨物線)、そして同社グループの神奈川臨海鉄道の浮島線・千鳥線があります。

貨物駅は、工場地帯のど真ん中。ツアーは駅見学などはなく、線路を何回かわたるだけですが、貨物列車ファンの皆さんなら想像がふくらむでしょう。

バスは一部、JR鶴見線に並行するルートも走ります。「都会のローカル線」ともいわれる鶴見線。工場夜景とは別に、一度は〝乗り鉄〟してみたい路線です。

JR川崎駅前にゴール

バスは、川崎の工場地帯を行ったり来たり。水江町と千鳥町では、それぞれ10分程度の撮影タイムが設定されます。最後はいったん東京都内に戻り、羽田空港から再び首都高に乗って川崎駅前にゴール。帰りの電車内(もちろん自宅でも)でデジカメの撮影画像を見れば、川崎夜景観光の思い出がよみがえるでしょう。

ここでお詫びです。最初に「WILLER EXPRESSは2022年6~7月に9日間限定でツアー実施」と書きましたが、既にすべて満席です。WILLER東京オフィスの話では、8月以降もツアーを継続するそうなので、気になる方はぜひホームページをチェックしてください。

さらに、川崎夜景観光でもう一題。日本旅行は2020年12月と2021年7月、「貸切列車で行く夜の鶴見線探訪港湾・工場夜景の旅」を発売。いずれも募集開始直後に定員いっぱいになる人気で、ファンからは再催行を望む声があがりました。

今回、日旅秘書広報部に問い合わせたところ、「現時点で企画はありませんが、今後も鉄道ファンの皆さんにフィットするツアーを打ち出したい。よろしくお願いします」とのこと。期待して待ちたいと思います。

日旅の「夜の鶴見線ツアー」。車両は今や首都圏では珍しくなった205系電車3両編成、行き先表示は「団体」です(写真:日本旅行)

記事:上里夏生