島根県松江市の宍道駅を起点に、広島県庄原市の備後落合駅まで、急カーブと急勾配が続く中国地方随一の山岳ローカル線―――木次線 81.9km。

後藤総合車両所出雲支所(木次鉄道部)のキハ120形(米キス)で宍道駅を発つと、20パーミル勾配の手前にある秘境駅、南宍道にとまり、松江市・雲南市の市境峠を越えると、ふたたび20パーミルなどの坂道を下って加茂中駅へ。

◆秘境駅 木次線 南宍道駅で体感! 25パーミル急勾配の山岳ローカル線路脇で超非日常なテレワーク時間
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加茂中駅は、大きく180度進路を反転させるカーブの途中にある、小さな集落の最寄り駅。

14時過ぎ、加茂中駅の宍道寄りで線路をウォッチしてみると、山岳路線らしい“走行音の違い”を感じられる。

宍道方は20パーミルの急勾配、滑走と爆音のサウンド違いを楽しめる!

このTwitter動画↑↑↑のように、宍道方から加茂中駅へと入ってくる キハ120 2(黄帯)備後落合行き1451D列車は、ほぼエンジン音が聞こえてこない。つーーっと下り坂を滑走し、ホームの手前でブレーキを入れる。

加茂中駅では、島式ホーム1面2線でキハ120 2(黄帯)備後落合行き1451Dとキハ120 208(朱色)宍道行き1454Dが列車交換。

こんどは、キハ120 208(朱色)宍道行き1454D列車が、どどどどどどど(ぴーーーーーーーーーーーん)……という、ディーゼル音(ターボ音)を響かせながら20パーミルの長い上り勾配を駆け上がっていく。

貨物取扱もあった加茂中駅、次の列車までゆっくりと

たらこ色のキハ120 208(朱色)宍道行き1454D列車が急勾配を力強く駆け上がっていく姿が遠くへと消えていくと、ふたたび静かな木次線の風景に。

次の宍道行き1458D列車まで40分ほどあるから、加茂中駅前の古町を歩いたり、貨物取り扱いの名残を探すおさんぽ時間もいい。

―――この時間に営業している飲食店もみつかるから、やっぱり木次線は乗り過ごしては、もったいない!

◆島根の時間 まとめ
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