ここは東京都杉並区久我山。2016年の京王井の頭線 久我山駅。渋谷から吉祥寺へむかう電車が、久我山駅1番のりばに滑り込むシーン。

この電車の先にあるのが、久我山橋。橋の下を流れる川が↓↓↓

吉祥寺から両国へ、東京を横断する神田川

神田川といえば、年配の人たちが思い出すのが、南こうせつとかぐや姫によるフォークソングヒット曲「神田川」。

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実はこの神田川、吉祥寺駅前の井の頭恩賜公園内にある井の頭池を源とし、隅田川に合流するまでの流路延長24.6kmのなかで、意外と都内の鉄道といろいろ寄り添い、交差して流れていく。

最初は当然、この京王井の頭線と寄り添うように流れていく。ぐねぐねと流れる神田川に対し、井の頭線の線路はほぼまっすぐ伸びていることから、神田川を渡る井の頭線の鉄橋も複数ある。

神田川は、井の頭線 永福町の先で水路を北にとり、東京メトロ丸ノ内線・中野車両基地(中野検車区・中野工場)の脇を流れ、その先で善福寺川が合流。

神田川の下を丸ノ内線や都営大江戸線と交差し、その先、川の上で中央線、下で東西線と交差して川は流れていく。

山手線の内側へと神田川が流れ入ると、怒涛のごとく都内路線と立体交差する。西武新宿線(上)、メトロ副都心線(下)、都電荒川線(上)、メトロ有楽町線(下)、都営大江戸線(下)、メトロ南北線(下)、都営三田線(下)、ふたたび丸ノ内線(下)、メトロ千代田線(下)、JR中央線(上)、東北線(上)、東北新幹線(上)、都営浅草線(下)……という具合。

そして総武快速線(下)と交差して、そのすぐ先で神田川の水は、隅田川と合流する。

―――10路線以上と交差する都心の一級河川、神田川。その川面が寄り添う線路の風景をめでながら、ゆっくり歩く時間もいいかも。